公開から18年後に映画館で正式上映された作品
『妖婆死棺の呪い』
■監督 アレクサンドル・プトゥシコ、コンスタンチン・エルショフ、グリゴリー・クロパチェフ
■主演
レオニード・クラヴレフ、ナターリヤ・ワルレイ
題名だけを聞くとハリウッドB級ホラーのようですが、1967年のソ連映画です。
しかも原作はロシアの文豪ゴーリキー、監督は名作「石の花」のアレクサンドル・プトゥシコ。
とここまで書くと少し格調高く感じませんか?
公開当時はTV放映のみ、その後ビデオ化され、マニアの間で評判が評判を呼び、何と初公開から18年後の1985年に映画館で正式上映されました。
■ストーリー
神学校の劣等生ホマーは休暇で帰省する途中、魔法使いの老婆に遭遇、行きがかり上老婆を殴り殺してしまう。
我に返った時、老婆の死体は何と、美しい娘の姿に変わっていた
恐ろしくなったホマーは神学校に逃げ帰るが、そこに村の地主からの使いがやって来る。
死の床にある地主の娘が告解役の神父としてホマーを指名したのだ。
不審に思いながらも地主の屋敷に赴くと、すでに娘は亡くなっており、驚くことに棺桶の中に横たわっていたのは先ほど自分が殺したはずの娘だった
地主は嫌がるホマーを娘の棺桶と共に礼拝堂に閉じ込め、娘に悪霊が憑かないよう3日間祈祷をするように命じる
ここからホマーと悪霊との3日に渡る壮絶な戦いが始まるのだった!
「こんなことならもっと真面目に勉強をしておけば、」そんな後悔誰にも1度や2度ありますよね!?
ホマーも同じです
恐怖に怯えながら床に結界を描き、ろくに開いた事もなかった聖書をめくり必死で祈ります
棺桶に乗った悪霊は呪いの言葉を吐きながらホマーの周りをぐるぐる飛び回り、結界を破ろうと何度も突進して来ます
1日目より2日目、2日目より3日目と攻撃は激しくなり、いつの間にかホマーに感情移入していたあなたは本編が終わったころにはぐったりでしょう。
子供の頃に観たゴシックホラーが懐かしいという年代の方も
CG全盛のスプラッタなホラーしか知らない年代の人も
是非1度ご覧下さいね!