難解なゴダール作品のなかでも、わかりやすい内容の映画
■作品タイトル勝手にしやがれ
■監督
ジャン=リュック・ゴダール
■主演
ジャン=ポール・ベルモンド、ジーン・セバーグ
■DVD/Blu-ray発売元
ジェネオン・ユニバーサル
ゴダールの長編デビュー第1作。
つまり、批評家から監督へと転身した、記念すべき作品。
ベルリン国際映画祭で銀熊賞を獲りました。
ジャン=ポール・ベルモンド演じるミシェルという男が、自動車を盗んだばっかりに警官に追われ、
その警官を殺してしまいます。その後パリに戻ったミシェルは、街頭で新聞を売っている
アメリカ人女性、パトリシアと出会います。この2人の関係というのがまたわからなくて……。
日本公開時のタイトルに応えて、勝手にしまくっています。
ちなみに原タイトルは「息も絶え絶えに」、です。
ゴダールの撮った映画としてはもっともわかりやすい作品のひとつですが、私の周りでも、
わけがわからない、という声を聞きます。難解な作品をわざわざ観る必要はあるの? とか。
でも、「わざわざ」でも観てほしいです。
この頃の映画にありがちですが、ストーリーの追うのに骨が折れるのであれば放棄してください。
かわりに、一風変わったセリフに耳を澄まし、シャンゼリゼに、マルセイユに、安っぽいピストルに、俳優の動きに、目を凝らしてみてください。
観る時間がないという方によい提案があります。まずは「予告編」を探してご覧になってみてください。これがよくできていて、本作をおよそ2分で完璧に要約しています。