今回は、永久不滅ポイントの《セゾン》カードで有名な株式会社クレディセゾン(以下、クレディセゾン)に注目していきたいと思います。
今回は融資事業部の部長 海東浩さん、課長代理 成合剛さんにお話を伺うことができました。
どんな会社なの?
どんな会社なの? |
クレディセゾンの前身である割賦百貨店の(株)緑屋が設立されたのは1951年。1976年の西武百貨店との資本提携を転機に小売業からクレジットビジネスに業態転換を行い、1980年には(株)西武クレジットに社名変更。その後、1983年に「《セゾン》カード」が誕生し、80年代後半の国際ブランドとの提携により、現在のインターナショナルカードが登場したそうです。
カード会社は、銀行など金融機関が母体であることが多いのですが、クレディセゾンは流通(小売)業出身であることが特徴の1つです。
1989年にはクレディセゾンに改称し、以降、クレジットビジネスをコア事業にファイナンスビジネス分野にも事業領域を拡大しています。企業業績はバブル期を通して順調に推移し、現在まで24期連続で増収増益を果たしています。近年は様々な企業と提携ネットワークを拡大し続けている業界のリーディングカンパニーです。
不動産融資の点では、グループ会社で東証一部上場企業の株式会社アトリウム(以下、アトリウム)と提携しています。アトリウム自体が、資産活性化や不動産流動化事業の分野で評価の高い会社ですし、不動産融資事業は出口戦略をしっかり確保することが大事。その点も踏まえ、独自のノウハウを活用した「不動産担保ローン事業」も展開しているようです。
どんなローンを扱っているの?
2004年の秋からあらゆる資金使途に利用できる不動産担保ローンの取り扱いを始めています。このローンでは、個人、法人を問わず短期・長期の投資用ニーズにも応えています。
借り入れ可能額は商品によりますが、500万円~20億円。
そのスタンスとは?
個人向けは、幅広い年齢層の方々からの様々な資金ニーズに対応できるローンとして好評。投資ニーズに関して一言で言うと、素人=個人と言うより、プロ=不動産業者や投資家向けのローンだと言うこと。どちらかといえば、先ほど冒頭で少しふれた、アトリウムとの提携をフル活用した、不動産業者・投資家向けの「不動産担保ローン事業」が主力のようです。
アトリウムとしては既存のノウハウを活かしながら、物件情報をキャッチできるメリットがありますし、一方、クレディセゾンとしては、信用のおけるグループ会社が不動産評価を行うという安心感の上で、借入希望のお客様に対して、柔軟な融資が行えるというメリットが生まれます。
不動産業者としては、良い物件をいかに早く手に入れるかが大命題!ですから、つなぎ資金として1年くらいの短期借入が利用できたりと、お客様のニーズに沿って柔軟に対応してもらうことができるので、不動産業者や投資家にとっては使いやすい商品なんですね。
取材を終えて
いつも目にするCMのイメージとは、いい意味で異なりました。とても真面目な会社だなぁ・・・というのが、素直な感想です。でも、こぢんまりとまとまっているという感覚は、全く抱きませんでした。
いわゆるノンバンクのもつ強み弱みを、飛び越えて、さらなる飛躍を目指されている意欲をビシビシ感じました。
なかなか、個人投資家が不動産投資用のローンとして利用するのは難しいかもしれませんが、ゆくゆくクレディセゾンとおつきあいできるような不動産投資家になれたらスゴイかも!