2013年6月、富士山と三保の松原が世界文化遺産に登録されました。日本の街並みとしては白川郷・五箇山の合掌造り集落が登録されていますが、この白川郷の集落は「重要伝統的建造物保存地区(以下、「重伝建地区」)」にも指定されています。

重伝建地区とは?

重伝建地区とは、歴史的建造物を単体ではなく街並みとともに保存しようとするための制度で、2013年4月現在102のエリアが重伝建地区となっています。その内近畿地方にあるのは19エリア。どの街並みも貴重な「日本文化遺産」ともいえるもの。できることならそんな街に住んでみたいと思います。が、毎日の通勤を考えると豊岡市の出石、篠山市の城下町、美山町の茅葺きの集落等から大阪に通うのは、物理的には可能ですが現実的には難しい選択です。


通える重伝建地区

では大阪勤務とした場合におよそ1時間で通える重伝建地区はどこ? ということで以下の表にまとめてみました。
伝建地区

都心通勤可能な重要伝統的建造物群保存地区。京阪神、各々にある。

通勤や交通の利便性を考えると、一番オススメなのは京阪本線「祇園四条」駅の東側エリア。鴨川を挟んで西側にある阪急電鉄京都線「河原町」駅からももちろん徒歩圏内です。ビジネス街の四条烏丸、百貨店や商店街、路面店で賑わう四条河原町界隈から歩いてほんの10分足らずの場所に重伝建地区が存在します。

ところがそれだけでなく、驚くべき点はもう一つ。全国でたったの102エリアしか指定されていない重伝建地区が「祇園四条」駅徒歩圏に2エリアも存在します。修学旅行のメッカ清水寺に近い産寧坂(さんねいざか)と茶屋町として発展した祇園新橋です。

この2エリアなら「重伝建地区」の中で住んでも日常生活には困りません。というよりも、むしろ便利です。

それを上回る便利なエリアがあります。神戸の北野町です。こちらは三宮隣接エリア。JR、阪急、阪神の各駅から徒歩10分程度です。そこから大阪まではJRで約20分。三宮通勤であれば通勤も買物も徒歩圏内となります。

以上3エリアは、都会の利便さと伝統的建築物の建ち並ぶ街並みの両方が出に入るだけあって不動産相場も高く、売買、賃貸ともに結構な予算が必要です。

それ以外の3エリア大津市坂本、富田林市富田林、橿原市今井町は都心との距離が離れるので予算的には少し楽になります。HOME'Sの「家賃相場」で各駅の2LDK・3K・3DKの相場を比べると「祇園四条」駅周辺が平均11.63万円、各線「三宮」駅が16.89万円であるのに対し、大津市坂本、富田林市富田林、橿原市今井町の最寄駅であるJR「比叡山坂本」駅、近鉄「富田林」駅、近鉄「八木西口」駅はそれぞれ6.4万円、5.74万円、5.12万円。ざっと半分以下の家賃で伝統的街並みでの暮らしが手に入ります。

「重伝建地区」というブランドにこだわらないのであれば、伝統的な日本の街並みが残り大阪への通勤も結構便利なエリアは、ほかにもあります。さて、どこでしょう? 答えは次のページでご紹介いたします。