シェイクスピアも驚きの愛憎劇を日本語で観ると……?
『リベンジ』
平成の愛憎劇『リベンジ』(C)ABC Studios
「せっかくの注目女優エミリー・ヴァンキャンプの演技をわざわざ日本語で観るのか?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
現にエミリーをはじめとするキャスト陣の緊迫感せまる演技はすばらしい。しかし、一度日本語吹き替え版を観ると、またその新たな世界観に引き込まれること間違いなしなのです。
泣く子も黙る、ヴィクトリア女史の背筋が凍るセリフシリーズ
背筋も凍る雪女のヴィクトリア女史(C)ABC Studios
ヴィクトリアの主なセリフは「絶対に許さない」、「見てなさい」、「あなたを破滅させてやるから」など非日常的なものがほとんどですが、これって実は英語で聞くより日本語で聞くほうが恐ろしくてスリリングに感じるのです。聞き慣れないフレーズが多いからでしょうか。山像さんの低く、ゆっくりねっとりした声がヴィクトリアの怖さを2倍にも3倍にも引きあげています。彼女の演じる日本語版ヴィクトリアこそ本作が表現する憎悪、愛、孤独をより引き立てている気がします。
非日常だからこそ、日本語で楽しみたい!
本作『リベンジ』は、父親が無実の罪で牢獄にぶちこまれた上に殺された少女エミリーの復讐ストーリーで、その残虐さ、孤独さは非現実的なものばかり。しかしこの非現実さこそ、視聴者にとってエキサイティングで、またこの作品を観たくなる動機になっています。あわせてここに日本語のセリフが加わることで、作品はより恐ろしさに拍車がかかり、原作以上のエキサイティングな作品に仕上がっています。なぜなら、オーバーなセリフも英語で聞けば意外と違和感がないものの、それを日本語で聞けば違和感たっぷりだから。その日本語での違和感こそまた非日常的で、ジェットコースターのようなスリリングな本作の恐ろしさにさらに拍車をかけているのです。美しくも悲しいこの愛憎劇こそ、日本語で楽しむにぴったりな海外ドラマです。
■『リベンジ』
http://www.dlife.jp/lineup/drama/revenge_s2/
無料BS放送局「Dlife」でシーズン2が放送中。
※2013年6月10日よりシーズン2の第一話からアンコール放送中おさらいできる特別編成「リベンジ ウィーク 沈没への序章」をお届け。
シーズン1がDVDレンタル中。
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