平均入院日数は短期化傾向
私たちが病気やケガで入院した時の平均日数は、長期的に短縮化傾向にあります(図1参照)。厚生労働省が3年ごとに調査している『患者調査の概況』によると、平成23年の退院患者の平均在院(入院)日数は32.8日となっています。総数(全年齢)の平均入院日数は調査の度に短くなっていて、平成2年との比較では、21年間で12.1日も短縮しています。
年齢別・傷病別にみた平均の入院日数
しかし、年齢や傷病を別けてみてみると、入院日数が長期になる場合もあります。表1は厚生労働省『平成23年患者調査』から、平均在院日数が長い傷病を取り上げてみました。全年齢平均の総数以外に、働き盛りの40~44歳と50~54歳、さらに65歳以上の平均在院日数も載せておきました。入院(在院)日数が比較的長期になるのは「精神及び行動の障害」「神経系の疾患」「循環器系の疾患」が多く、入院日数が平均で1年を超えるような傷病もあります。40歳代や50歳代は全年齢よりも平均日数は短いですが、40~44歳の妊娠早期の出血(切迫流産を含む)が64.8日のように、全年齢平均よりも長い傷病もあります。
では、長期入院へは備えはどうすればよい!? 次ページで解説します>>>