こまめなトレードが、強制ロスカットを防ぎながら大きな利益を生み出すことにつながる
そこで、強制ロスカットに遭わないようにポジションと資金を管理していく必要があります。強制ロスカットされることなく継続的に利益を上げていくために、FXを例にとり、私が意識して実践している4つのポイントを2回に分けて紹介します。
ポイント1 押し目買いで小さく利益確定
エントリーポイントは、上昇が止まっていったん下げた時。いったん下げたら買う、上げたら利益確定。また下げたら買い、上げたら利益確定。というように、細かく利益を積み上げていきます。私の場合、2013年1月からは、ほぼ10銭下がったらエントリーし、反転上昇では5銭から20銭の利幅で決済しています。もちろん、我慢して引きつけることによって、より大きな収益を上げることが期待できるわけですが、ここにきて割高感・過熱感のある銘柄も増えてきました。高値でポジションを増やしてしまうリスクを避け、次の下落で足を引っ張られないようにするために、豪ドル/円が100円を超えてからは、1円下げたらエントリーする、というようにしています。そのため、5月から6月にかけてのキツい下げにも耐えられました。
ただしこの方法は、投資信託のように購入時の手数料が高い金融商品には向きません。ある程度引きつけて利益を伸ばしてから決済しなければ、手数料貧乏になってしまいます。株やFX、CFDや日経225先物などのように、手数料が劇的に安く、ちょっとした上昇で決済しても利益が狙える商品に適しているといえます。
ポイント2 少額時間差攻撃
「ナンピン」という、時間差で平均約定単価を下げていく方法があります。何百万円、何千万円もドカンと一気に預けるのではなく、投資資金を何十にも分割し、下がったら一部を投下し、さらに下がったらまた一部を投下するというように、時間をずらして買い増しするのです。私の場合、FXでは1万通貨単位ずつ買います。そして利益が50銭程度でいったん利食いをかける。資金を一気に投下するのではなく、下落するたびに小さく買い拾い、利益が出たポジションから順次決済していくことで、過剰にポジションを膨らませることなく利益を狙うことができます。
私がメインでトレードしている豪ドルは、2円から5円くらいの調整は日常的に起こります。時には5円から15円程度の深い調整も起こるため、多少の含み損には耐え、低いところで買い拾える余力を持つようにしています。
【関連記事をチェック!】
スキマ時間のデイトレードは金持ちへの近道
デイトレードという短期で利食うことの意味
商品先物取引でデイトレード