小説の盛り返し
「本屋大賞」の盛り上がりなどにより小説のベストセラーが増えています。それに『謎解きはディナーのあとで』『ビブリア古書堂の事件手帖』がドラマ化されたラノベ系小説はイラストを使いキャラクターのイメージをつかみやすくし、ストーリーもわかりやすいとコミックの要素もくみいれています。
また最近、ドラマで多い刑事・事件ものの原作は小説が優勢。コミックでも『デカワンコ』『俺の空 刑事編』などないわけではありませんが、小説の方がやはりネタが多い。
ただコミック原作が急減しているのに対して小説原作は急増しているわけではないので小説の盛り返しが原因というのも違うような気がします。
タイミングを細かくみると
だんだん減っていくのではなく2012年に激減したんだから、その時期に原因が隠されているはずです。そこで2010年以降、3ヶ月単位でコミック原作ドラマの本数を見てみました。年月別コミック原作の本数
これを見ると2011年7月から減る兆候が出始めて2012年初めから激減しています。このころ起こったことといえば2011年3月11日、東日本大震災です。
4月スタートのドラマはすでに決まっていたのですぐには変えられない、7月スタートのドラマから時間をおいて影響が現れたのでしょう。
震災後の状況でドラマを企画するときにコミック原作で適切なものが少なかったということでしょうか。
コミック原作ドラマの時代は終わるのか?
このままコミック原作ドラマは減ったままでしょうか? それはまだまだわかりません。次の7月スタートのドラマ、現時点の情報では『ショムニ』が江角マキコ以外のメンバーを変えての新作、観月ありさ主演の『斎藤さん』が5年ぶり登場、イケメンものの『ぴんとこな』と三作あり復活傾向にあります。
今はひとやすみで、新たなるコミック原作ドラマ黄金時代がくる前触れなのかもしれません。