はじめに
SEO(検索エンジン最適化)に成功し、「行政書士」という検索キーワードで、個人事務所第1位を取得できました。しかし、順位ばかりに気を取られて、致命的なミスをしていました。行政書士としてどんな仕事をするか決めていなかったのです。自分の属性から考える
行政書士は5000種類以上の書類作成ができると言われています。建設業から風俗まで業務範囲がとても広いのです。だからこそ、業務をしぼる必要があります。業務を絞り、一刻も早くその業務の実務能力を高める必要がありました。人はそれぞれに個性があります。性格、性別、人脈、学歴、職歴、趣味など様々な属性を持っています。自分の属性に合う業務を選択しなければならないと考えて、自分の属性を見つめ直し、検討を重ねました。
少なくとも、「行政書士の業務紹介本に書いてあるような仕事を選択しては駄目」だと思いました。新米で、資本がなく、特別な人脈もない、そんな弱小事務所が、みんなと同じ方向を目指しても成功しないはずです。
ですから、普通の行政書士と違う属性をいかに見つけるかが重要でした。その時、頭に浮かんだのが民事法です。大学時代、卒業後も勉強していたので、民事法ならば一般の行政書士よりも知識はあると思ったのです。民事法とは、民法や民事訴訟法など市民間の財産関係について定める法律群です。
業務選択は最初の試練です。
ただ、この分野には大きな壁があります。弁護士法です。弁護士法により、行政書士は、争いとなっている案件や交渉に関与することが許されないのです。そして、当然ですが、行政書士が作成できる書類は、すべて弁護士が作成できます。
このように民事法という分野は、行政書士が扱える案件か判断をしなければならず、仮に扱える仕事であっても、弁護士と競争をしなければならないのです。