セラミック治療にはさまざまな種類がある
ラミネートタイプの治療以外は、保険適用の治療方法もあります。
それぞれの治療の特徴や使用素材、大まかな料金などをご紹介します。
インレータイプのセラミック治療の特徴
インレー治療とは、主に奥歯などに用いられる詰め物の治療です。保険適用で治療を行う場合、使用する素材はパラジウム合金で、銀色の詰め物になります。金属の接着の際に昔ながらの練って固めるセメントを使うので、年数が経つと内部で2次カリエス(虫歯)になりやすく、お口を開けたときに銀色の詰め物が目立ってしまうというというデメリットがあります。保険適用範囲外で治療を行う場合、使用する素材はハイブリッドインレーとセラミックインレーがあり、どちらも白い色の詰め物になります。また詰め物を接着する際に、歯と一体化する特殊なセメントを使用しますので、二次カリエスになりにくいというメリットがあります。ハイブリッドインレーは、厳密にはセラミックではなくレジン(プラスチック)を主成分とするインレーで、多少吸水性のある素材になります。セラミックよりも柔らかいので割れにくく、特に噛み合わせの力が強い方の奥歯の治療に適しています。ただ、吸水性のある素材になりますので、徐々に水分を含んで、5~10年程度で変色を起こしてしまいます。もう一方のセラミックインレーは、すべてセラミック(陶材)で出来ているインレーで、吸水性がない素材のため、変色を起こしません。ハイブリッドよりも硬くて丈夫な素材ですが、噛み合わせが悪い場合などには欠けたりすることがあります。
値段としては、ハイブリッドインレーは1歯3~5円万程度、セラミックインレーは1歯5~8万円程度です。最近は、以前の金属の詰め物から、白いタイプの詰め物に替えたいと希望される方が増えています。
次ページではラミネートタイプとクラウンタイプの治療をご紹介します。