歯・口の病気/審美歯科

セラミック治療の種類と値段(2ページ目)

審美歯科で行うセラミック治療を、「インレータイプ」「ラミネートタイプ」「クラウンタイプ」の3つに分けて、それぞれ使用する素材の特徴や治療の方法、耐久年数などを解説。保険治療を行う場合の、メリットやデメリットもご紹介します。

石井 府中

執筆者:石井 府中

歯科医 / 審美歯科ガイド


ラミネートタイプのセラミック治療の特徴

ラミネート治療とは、歯の表面を薄く削り、付け爪のようにセラミックを貼り付ける治療です。ラミネート治療は保険適用範囲外で、素材にはポーセレンラミネートベニアを使用します。ポーセレンラミネートは、セラミック素材なので治療後に年数が経っても変色は起こしません。

ラミネートベニアとは、基本的にセラミック素材で作られるものを指しますので、あまり安価な場合、吸水性のある素材を使用したものである可能性が高いです。また審美的な治療になりますので、保険適用はありません。

「歯を薄く削って貼り付ける」というと手軽な治療のイメージがありますが、削るときの成形作業は繊細です。歯の周囲をぐるりと削って被せるクラウン治療よりも、技術力・センス・経験により結果が大きく左右される治療方です。素材と仕上がりをきちんと相談して納得した上で、病院選びをすることが大切です。

ラミネートベニアの値段としては、8~12万円程度です。

クラウンタイプのセラミック治療の特徴

主に歯に被せ物を被せる治療方法で、保険適用の場合、前歯だと金属にプラスチックを貼り付けたものになるため、プラスチックが時間と共に変色してきてしまいます。また、金属の成分がブラックマージン(被せ物と歯ぐきの境目に出来る、帯状の黒変)を引き起こします。これをオールセラミッククラウンに替えることにより、変色しない、美しい前歯をつくることが出来ます。

保険適用外のクラウンの場合、ハイブリッドクラウン、メタルボンドクラウン、オールセラミッククラウンがあります。
  • ハイブリッドクラウン……ハイブリッドインレーと同じくレジンを主成分とするクラウンなので、経年より多少の変色を引き起こします
  • メタルボンドクラウン……金属にセラミックを貼り付けたもので、保険適用のクラウンと同様、変色やブラックマージンを引き起こします
  • オールセラミッククラウン……金属やレジンを一切含まず、全てセラミックで作られているクラウンです。透明感があり、もっとも美しい仕上がりとなり、経年による変色やブラックマージンを引き起こしません
価格としては、ハイブリッドクラウンが7~10万円程度、メタルボンドクラウンが8~15万円程度、オールセラミッククラウンが15~20万円程度です。
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