マウスと同じようなベークドポテトは80kcal、炭水化物15gです
食べ放題とダイエットに心が揺れ動く時代ですから、慣れ親しんだ身近なモノで自分なりのポーションサイズを守りましょう。
例えば、目をとじても手が知っているコンピュータマウスの大きさのベークドポテトは、80kcalで炭水化物15gなのです。
糖尿病の食事管理にはプレート法が最も簡単!
食事のバランスを取りながらポーションサイズを守るにはプレート法が一番容易です。血糖値と体重をコントロールするには、直径10インチ(23cm)の皿を用意して、その1/2に炭水化物の少ない野菜(緑黄色野菜、淡色野菜、海藻、きのこ、こんにゃく)を盛ります。残りの1/4に脂肪の少ないタンパク質食品(魚やチキンなど)を取り、1/4に精白度の低い米飯やパン、パスタ、いも類などの炭水化物食品を取ります。これにローファットの乳製品と果物を添えれば完成です。いろいろな材料が入っているパスタ(スパゲッティ・マリナラソース etc)やパエリアなどをプレート法で盛るときは、規定どおりにパスタや米飯料理を1/4皿、1/2に温野菜やサラダを添えて、残りの1/4にシンプルな肉料理やパエリアの魚貝料理を当てます。
プレート法は多くの糖尿病患者で利用できます。米国のオバマ大統領夫人のミッシェルさんがプレート法の普及運動に参加したことで話題になりました。
関連記事
魔法の絵皿で肥満糖尿病者もらくらく減量!
米国発!簡単すぎる糖尿病食ツール
さりげなく目分量をスキルアップ!
ちょうどフライ返し(スパチュラ)と同じような肉や魚は90gの適量です
女性の握りこぶしは野菜1カップ(炭水化物5g、25kcal)相当ですし、同じ握りこぶしの1/2量で果物一人前(炭水化物15g、60kcal)になります。電球の大きさのブロッコリを含めた煮野菜では炭水化物10g、50kcalと推定できます。もっともっと、アイテムを広げてください。
まじめに計量してより精度を高める
電球と同じような煮野菜は、炭水化物10g、50kcal
正確に計量することで日頃の目分量の精度を高めることが期待できます。
オリーブオイルを大スプーン1杯量ることで、いかにレストランのサラダバーでドレッシングを使い過ぎていたかも反省できます。もちろん、全てを計量する必要はありませんが、日常的によく食べているものは時々調べてみましょう。この感覚が身に付けば外食の時にも大いに役立つでしょう。
レストランでの経験も少しずつプラスに
ポーションサイズを会得するには、まず家庭でトレーニングを始めるのがお勧めです。メジャーカップや計りを使いますから誰にも気兼ねのない所でスタートです。ソースやサラダドレッシングの適量も理解できます。最初は前もってウェブサイトで料理の内容をチェックできるチェーンレストランに行ってみましょう。糖尿病ビギナーは1人でレストランに行くのは難しい問題があります。レストランはおいしい料理やワインで手厚いもてなしをしてくれる場ですから、糖尿病患者のように制限の多い客はいささかミスマッチなのです。家族や友人と一緒なら、仲間が適量を調節してくれるので安心です。私がイタリアやスペインの地中海料理を好むのは、もちろんヘルシーであるのが第一の理由ですが、同時に地中海料理は一の皿(アンティ・パスティ、前菜など)に生ハムやシーフード、季節の野菜やパスタなどの逸品がたくさんあって、逆に魚・肉のメイン料理が平凡なのでこれをパスしても惜しくないからです。つまり、一の皿とサラダ、デザートだけで食事を楽しめるので、美食をあきらめない? 糖尿病者にはぴったり! なのです。糖尿病ビギナーはちょっと気が引けるかもしれませんが少しずつ場数をふんでください。
糖尿病があっても食べてはいけない料理はありません。すべてがこのポーションコントロールに掛っています。
自宅で時々実行していればよく理解できるようになりますよ。ボナペティ!