ダイナミックなデザインが似合う

メルセデス・ベンツEクラスクーペ/カブリオレ

従来のエレガント路線からスポーティなイメージに一新。従来の4灯ヘッドライトを廃し、1枚のレンズですべてのヘッドライトユニットをカバーするLEDハイパフォーマンスヘッドライトを採用

2013年5月、日本ではマイナーチェンジを迎えたEクラスのセダンとステーションワゴンが発表されて間もないタイミングで、ドイツ本国で開催された同じEクラスのファミリーである新しいクーペとカブリオレの海外試乗会に参加してきました。

ドイツ北部のハンブルクという港湾都市の一角から、同行したジャーナリストらと途中でクーペとカブリオレのいくつかのモデルを乗り換えながら、往路はさらに北のデンマーク近くにあるズュルトという高級リゾート地に行き、帰路は往路と少し違うルートを通ってハンブルグ空港にもどってくるという500kmあまりの行程を、2日かけて走行しました。

現行のEクラスクーペは2009年、Eクラスカブリオレは2010年に登場。それぞれ日本導入時にこちらでもレポートしていますが、わずかな期間で大きく洗練されていたことを、まずお伝えしておきましょう。

少し先に登場した新型Eクラスセダン/ワゴンでも大いに話題となっている、ちょっとアクの強いマスクは、もちろんクーペ/カブリオレにも採用されています。最初に写真で見たときにはいささか違和感を覚えたものですが、すでにだいぶ目に馴染んで、むしろダイナミックな雰囲気に好感を抱くようになってきました。メルセデスが斬新なデザインにチャレンジしたときは、いつもそうですよね。そして、比べるわけではないですが、クーペ/カブリオレのほうが、このイメージがより似合うように感じられます。
メルセデス・ベンツEクラスクーペ/カブリオレ

エンジンスペックは、「E250」が最高出力155kW[211ps]、最大トルク350Nm、「E500」が最高出力300kW[408ps]、最大トルク600Nm

新型Eクラスクーペ/カブリオレには全部で6種類のガソリンエンジンと3種類のディーゼルエンジンが用意される中で、日本導入の際にメイングレードとなるであろう「E250」等に搭載される2リッター直噴ターボエンジンは、今回のマイナーチェンジにおけるハイライトのひとつ。世界で初めて成層燃焼リーンバーンにターボチャージャーによる過給を組み合わせているのが特徴で、従来の1.8リッター直噴ターボエンジンに比べて、燃費が約23%も向上しているというから相当なものです。

ドライブしてみたところ、これまでのE250よりも、低回転域から素直にトルクが出ていて、過給によるトルク変動が少ない印象。音や振動もよく抑えられていて、4気筒エンジンにありがちな安っぽさもあまり感じられません。回して楽しむスポーティな性格のエンジンではないようですが、とても運転しやすいのです。燃費も、正確には計測していませんが、感触としてはかなり期待できそうです。

ほかに「E500」や「E400」にも試乗しました。4.7リッターV8直噴ターボエンジンを積む「E500」は、重厚なV8サウンドと、0-100km/h加速4.9秒という強力な加速性能が持ち味。おそらく今後もAMGモデルの設定はないであろうEクラスクーペ/カブリオレのトップグレードとして相応しいハイパフォーマンスを味わわせてくれます。新開発の3リッターV6直噴ターボエンジンを積む「E400」の加速性能もなかなかのもので興味深かったのですが、日本に導入されるかどうかは微妙なところです。