持ち味を活かすとお金のことが「楽」になる
持ち味は自然に発揮されるものですのから、持ち味を活かして行動すればストレスなく気分が楽であることが容易に想像できるでしょう。持ち味を見つけて活かすスタンスでいろいろなことに取り組めばよいのです。ところがそんな簡単なことができていないのが現実。わたしたちは様々な人や情報と接しながら生きていますから、流されやすく自分にフォーカスして行動することをしなくなっています。どうしても他人が気になるし比較しがちです。そして、お金のことになると経験値、知識値、感覚値のレベルが他の生活行動に比べて低いため、一層情報や周りに流されやすいのです。よい方法だと理解しても自分には向いていない方法であることが多く、結局うまくいきません。持ち味を知ってそれを日々のお金ことに活かせればそんな楽なことはありません。よい方法でも自分の持ち味を活かすことができなければ、他の人に任せるかサポートしてもらえばよいのです。
そうやって考えることができるだけでも気分が楽になりませんか?
投資は怖くてできない!という人は投資向き?
持ち味を診断してみると、貯蓄や節約向きの持ち味を持っている人は、気付かないうちにきちんと貯蓄をしていたりします。気付かないうちにというのは、本人にがんばっている意識がないので気付いていないということ。一方、投資向きの持ち味を持っている人は、意外に投資未経験者が多くいます。そもそも日本ではあまり投資が浸透していないという理由もありますが「怖くてできません」という人が大半です。これは持ち味の一つである「慎重さ」が発揮されているから。大胆に決断していく人は投資好きが多いのですが、投資の成果が出ていないことも少なくありません。臆病なくらい慎重な方が投資はうまくいきますので「慎重さ」は投資をすることに活かせばよいのです。慎重な人に「実はあなたは投資向きですよ」という話をすると、心のどこかで「やってみたいな」と思っていたというお返事をいただくことが多くあります。住宅ローンの金利タイプ選びでも持ち味は関係してきます。「固定金利で借入れしたい」と言っていた人が、診断をしてみると投資・運用向き。つまり、リスク管理もできるので変動金利型なども受け入れることができるはずなのですが、慎重であるからこそ「変動金利型は怖い」という情報が耳に入り、選択肢から排除してしまうのです。結局この方は変動金利を選びました。
持ち味から役割を決めよう。次のページで。