裂き織り(さきおり)とは?
よこ糸の代わりに裂いた布を使う織物を裂き織りと言います。まずはどうやって布を裂くかを学びましょう。 たて糸は普通の糸、よこ糸代わりに細くひも状に裂いた布を織り込む織物を裂き織りと言います。
日本での裂き織りが盛んになったのは江戸時代 贅沢禁止令が発令され新しい布地を使えなくなった人々が古い布を裂いてよこ糸とした、つまりリサイクル精神から始まったとされています。
日本特有の織物ではなく、たとえば穀物やコーヒー豆などを入れる麻袋の擦り切れて使えなくなったもの裂いたり、ポッパナと呼ばれるバイヤス上にカットした布などをよこ糸にして敷物を織ったり、全世界共通の技法です。
布の裂き方はいろいろですが、長方形の木綿布を使って基本的な裂き方を説明しましょう。
木綿布の裂き方
1. 木綿布を用意します。2. たてよこどちらにも裂ける布の場合は長い方向に裂きます。
まずはさみで3cm程度の切れ込みを入れます。
3. その切れ端を持ち、勢い良く裂きます。
4. 端の方まで来たら、裂ききらずに端を1cm程度残したところでとめます。
5. そのすぐ横にまたはさみで切れ込みを入れます。
6. そして裂くの繰り返しです。
7. 一枚の布を行ったり来たりで裂くため、長いひも状になります。
8. シャトルに巻きつけ、よこ糸として織ります。
9. まっすぐな市販の糸と違って、裂いた布は太さが一定ではないため、よこ糸として織り込むと趣のある織り地になります。
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