短期合格を目指す人は、問題集選びから
見やすくて問題が豊富なものを
それでは、どのような問題集、参考書を選べばよいのでしょうか。ポイントは主に2つ。1つは、ご自身で書店に立ち寄って問題集や参考書を手に取って眺めてください。その時に、見やすさを重視しても良いですし、ざっと1ページ眺めてわかりやすいものを選んでいただいても良いと思います。要は使いやすさ、読みやすさ、分かりやすさに比重を置いて、まずは参考書、問題集共に1冊選んでみましょう。問題集と参考書は別の出版社でも特に違和感がなければ問題はありません。ご自身で使ってもよいな、と思うものを選ぶことが最も重要だと思います。
2つめのポイントは、特に問題集においては問題数の多さ、解説の分かりやすさを重視して選ぶことです。結局、難しく書いてあるものよりも誰が読んでも分かるような文章で書いてある方が勉強はしやすいです。問題数も比較的多く掲載されている方がよいでしょう。
ただし、テキストに関しては、短期合格を目指される方は、分厚いものよりもポイントがまとまっている、あるいは過去出題された部分が一目でわかるようなものがよいでしょう。
下記に筆者のおすすめの参考書、問題集を記載しておきます。必ずしもこれらを利用する必要はありませんので、ご自身で書店に行って選択してくださいね。
〔短期合格目標向けFP3級のおすすめの参考書、問題集〕
(1)は参考書、(2)~(5)は問題集になります。(3)~(5)は、どの実技試験を受けるかでピックアップしていただければと思います。参考書は1冊、問題集は1~2冊の購入で十分です。それを繰り返し解いてください。
(1)家計の総合相談センター著「FP技能士3級最速合格ブック」(成美堂出版)
(2)伊藤亮太著「FP技能士3級重要過去問スピード攻略」(成美堂出版)
(3)FP技能検定対策研究会著「FP技能検定3級過去問題集―実技試験・資産設計提案業務」(近代セールス社)
(4)FP技能検定対策研究会著「FP技能検定3級過去問題集―実技試験・個人資産相談業務」(近代セールス社)
(5)FP技能検定対策研究会著「FP技能検定3級過去問題集―実技試験・保険顧客資産相談業務」(近代セールス社)
〔短期合格目標向けFP2級のおすすめの参考書、問題集〕
(1)は参考書、(2)および(3)は問題集になります。(2)は過去数年間の過去問からよくでる問題をピックアップしています。一方、(3)は毎回の試験問題ごとに発行されており、過去問題に解説をつけて販売されています。
(3)を利用される場合には、少なくとも直近3回分(例:2014年9月試験分、2014年5月試験分、2014年1月試験分など)を購入され、解いておいた方がよいでしょう。学科、実技試験ともに対策として利用できます。
(1)家計の総合相談センター著「FP技能士2級最速合格ブック」(成美堂出版)
(2)伊藤亮太著「FP技能士2級重要過去問スピード攻略」(成美堂出版)
(3)FP技能検定試験研究会「2級FP技能検定試験過去問題集」(近代セールス社)
しっかり学習したい人は、FP技能検定教本で学習!
短期間で合格したい方は、上記のような選び方で参考書や問題集は選べばよいといえますが、6ヵ月間などじっくり基礎から応用まで幅広く学習したい方にとってはどうすればよいでしょうか。その場合には、市販の参考書や問題集ではなく、きんざいファイナンシャル・プランナーズ・センター編著のFP技能検定教本で学習されることをおすすめいたします。FP技能検定教本はFP技能検定(とくにきんざい実施のFP技能検定試験)のための教科書といえ、FPとして学ぶ領域をすべて網羅しているといえます。アマゾンやきんざいのホームページで購入可能です。
FP2級用としては、「FP技能検定教本2級」があり、1分冊「ライフプランニングと資金計画/リスク管理」から7分冊「実技総合演習(個人資産相談業務・中小事業資産相談業務・生保顧客資産相談業務)」までしっかり学べる体制となっています。ただし、しっかり学べる分、学習内容は多く、多少金額は張ります。1冊あたり1,905円+消費税(7冊で13,335円+消費税)となっています。
FP3級用としては、「FP技能検定教本3級」があり、上巻「ライフプランニングと資金計画/リスク管理/金融資産運用/不動産」と下巻「年金・社会保険/タックスプランニング/相続・事業承継」でしっかり学べる体制となっています。ただし、こちらもしっかり学べる分、学習内容は多く、多少金額は張ります。1冊あたり3,000円+消費税(2冊で6,000円+消費税)となっています。
以上、FP2級、3級の参考書、問題集選びの際に参考にしてみてください。