老後に必要なお金はズバリ8000万円!
山田真哉先生の最新著書。会計から、家計のやりくり、投資まで、お金のことがやさしく学べます
山田:よろしくお願いいたします。
――老後は心配だけど、何をしていいのかわからず、何もしていないという人多いですよ。恐怖のあまり、脳がフリーズ状態ですね。
山田:まあ人間、嫌なことは、見て見ぬふりをしたくなりますからね。
――ご著書『問題です。2000円の弁当を3秒で「安い!」と思わせなさい』でズバリ!老後は8000万円必要だと書いていらっしゃいますね。
山田真哉先生のオフィスにて
――「歳をとったら、お金は使わないでしょう」と言う人が多いのですが、実は50代後半と、退職した60代前半ではほとんど生活費は変わりません。ひょっとしたら、30万円では少ないかもしれませんね。
山田:最低でもない、ゆとりある生活でもない、真ん中くらいをとって30万円としました。老後20年で7200万円です。そこにリフォーム代などを足して8000万円というイメージです。
――8000万円と聞くと、「ムリ!」と言いたくなりますが、老齢年金がありますから、全額は準備しなくてもいいお金ですよね。
山田:そうです。会社員と専業主婦のカップルなら、厚生年金と国民年金がもらえるので、自分たちで準備するお金は2000万円くらいです。
――ぐっと現実的な数字になって来ました。私も拙著『そろそろ「お金のこと真剣に考えなきゃ」と思ったら読む本』の中で、老後必要なお金はおよそ2800万円。それを30代から運用し、老後も運用しながら使っていけば、実質1800万円くらい貯めればいいというお話をしています。
老後に必要なお金は一体どうやって用意する?お金を貯める「ゴールデンタイム」とは?次ページで語ります。