デジタル一眼カメラ/デジタル一眼カメラレビュー

プレミアムなKiss キヤノン EOS Kiss X7i レビュー(2ページ目)

エントリーユーザー向けのデジタル一眼「EOS Kiss」シリーズの最新モデルです。バリアブル液晶やライブビュー撮影時も高速オートフォーカスを実現するハイブリッドCMOS AFの搭載など動画撮影機能が大幅に強化されているほか、高速連写や多彩な映像表現など見逃せないポイントが満載です。

中井 隆

執筆者:中井 隆

デジタルカメラガイド

ビデオカメラ代わりに十分使えるスムーズな動画撮影機能

APS-Cサイズ・有効1800万画素のハイブリッドCMOSセンサーを搭載

APS-Cサイズ・有効1800万画素のハイブリッドCMOSセンサーを搭載


これまで、デジタルカメラの動画撮影機能というとあくまでオマケ的な存在で、特に一眼ではピント合わせが遅い、ズームを手動で操作するので動きがギクシャクするなどデメリットも多く、あまり前面に押し出した機能ではありませんでした。

 
Canon EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS STM レンズ単体価格は3万7800円

Canon EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS STM レンズ単体価格は3万7800円

これを解決したのがハイブリッドCMOS AFです。簡単に説明すると、高速かつ精度の高い位相差検出AFセンサーを撮像画素内に組み込んだもので、動画撮影やライブビュー撮影時でも高速かつ高精度なピント合わせを実現しています。

 
Canon EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS STMundefinedレンズ単体価格は7万1400円

Canon EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS STM レンズ単体価格は7万1400円

このハイブリッドCMOS AFはX6iにも採用されていましたが、X7iではさらに、標準キットレンズとして最新の「EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS STM」と「EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS STM」を用意。この2つのレンズは、オートフォーカス制御に高速レスポンスで静かな駆動を実現するステッピングモーターを採用。ギコギコというオートフォーカス駆動音がほとんどなく、スムーズなピント合わせで動画撮影を楽しめるのです。もちろんボディも最新レンズに完全対応。ビデオカメラ兼用としても十分な機能と画質を持っているのです。

 

バリアングル液晶&タッチパネルによる操作性向上

バリアングル液晶は横にも引き出すことができ、自由な角度に設定できます

バリアングル液晶は横にも引き出すことができ、自由な角度に設定できます

また動画撮影機能に欠かせない装備がバリアングル液晶です。静止画撮影でもハイアングルやローアングル、自分撮りなどで便利な装備ですが、動画撮影時はライブビュー画面を観ながらの撮影となるため、どんな撮影スタイルでもライブビュー画面を確認できるバリアングル液晶は重要なアイテムなのです。

 
スムーズなタッチパネル操作で露出など微妙なコントロールも思いのまま

スムーズなタッチパネル操作で露出など微妙なコントロールも思いのまま

そして操作系でもうひとつ重要な装備がタッチパネル液晶です。スマートフォンと同様の検出精度の高い静電容量方式を採用し、2本指での拡大・縮小やなめらかな画像送り、ピントを合わせたい位置の切り替えやタッチシャッターなど、さまざまな機能をタッチ操作でコントロールできます。

 
メニュー画面の細かな設定もタッチパネルで分かりやすい

メニュー画面の細かな設定もタッチパネルで分かりやすい

特に露出補正や色合いのコントロールなども画面を見ながら直感的に操作できるので、初心者でもクリエイティブな画作りを気軽に楽しめます。

 
次のページでは、ほかの強化ポイントについても説明しましょう。

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