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新築マンション平均坪単価の上昇傾向続く

今回は、東京カンテイに23区各区の過去3年の上期・下期ごとの新築マンション分譲実績、坪単価の推移を分析していただきました。それによると、都心6区では依然として価格の上昇が続いているようです。

執筆者:山下 和之

今回は、東京カンテイに23区各区の過去3年の上期・下期ごとの新築マンション分譲実績、坪単価の推移を分析していただきました。それによると、都心6区では依然として価格の上昇が続いているようです。

千代田区の06年後半の坪単価は500万円台

千代田区の2004年から2006年までの半年単位の坪単価の推移をみると、2004年上期400万円台、下期300万円台、2005年上期200万円台、2005年下期と2006年上期300万円台、2006年下期は500万円台と期ごとに大きく変動しています。これについて、東京カンテイ市場調査室の主任研究員・中山登志朗氏はこう分析してくれました。 「千代田区の場合、一番町から四番町に代表される住宅地は地価も高く、権利関係の調整が極めて難しくなかなか物件が出てきませんが、出てきたときには単価はかなり高めになります。たとえば、2006年後半に分譲された『パークハウス三番町』は坪600万円台、700万円台の住戸もありました、反対に、それ以外のエリアで出てくると平均坪単価が下がることになります」

実際、2007年に入ってからの1~2月だけでみると、平均坪単価は200万円台に落ちています。これは、比較的単価の低い神田方面の大規模マンションが出たため。どのエリアに出てくるかによって坪単価のブレが極めて大きくなるのが千代田区の特徴といえそうです。

中央区は坪単価300万円を挟んだ動きに

中央区はこのところ物件が減少気味です。2004年、2005年には年間3,000戸前後の分譲がありましたが、2006年には年間300戸強に減っています。2004年、2005年の大量供給の多くは、投資向けが中心のワンルームマンションでした。それが中央区の規制強化や地価の上昇などもあって、急速に減少しているわけです。ちなみに、2007年に入ってからの2月までの2カ月間の分譲実績はゼロになっています。

平均坪単価の推移をみると、2004年は上期が220万円台、下期は230万円台で、2005年に入って240万円台に上昇、2006年上期には304.1万円まで上がり、下期は285.3万円とやや下がっています。先に触れたように、2007年の実績はまだないのですが、今後は300万円を挟んだ動きになってきそうです。

港区では平均坪単価が500万円台に急上昇

港区では港南エリアを中心に、このところ大規模な物件供給が続いてきましたが、それにもようやく一区切りがつきそうです。2004年は5,000戸超、2005年が3,000戸超だったのが、2006年は3,000戸を切り、2007年の2月までの2カ月間の実績は90戸にとどまっています。

平均坪単価は、千代田区と同様に期ごとに大きな差があるのが特徴。港南エリアに大規模物件が出れば比較的低くなり、赤坂・麻布や高輪などに出ると上昇します。2006年上期の平均が319.7万円に対して、下期は391.5万円、そして2007年1~2月は570.2万円と急上昇していますが、これは、赤坂、高輪、麻布十番などに新規分譲が出たためです。

(データ提供/東京カンテイ

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