リフォーム失敗談!
安全のための手すりがジャマになる?
狭い場所にむやみに手すりを付けるのも考えもの。かえってジャマになることも。
階段や廊下、トイレ、お風呂、玄関などにも取り付け、これで将来も安心! 【※2】と思ったのだが、実際に暮らしてみると、この手すりがジャマなことに気付いた。
例えばトイレ。面積が狭いトイレ【※3】の壁の両側に大きな手すりを取り付けたので、便座から立ち上がるたびに手をぶつけてしまう。また床の掃除をしようと屈むと、身体をぶつけてしまい、掃除がしづらくなってしまった。
他にも廊下の手すりは全く使わないどころか、つい雑巾を干したり洗濯物を掛けたりしてしまい、なんだか家の中が雑然としてきて、うっとうしく思うようになってしまった。
リフォーム前にチェック!
バリアフリーリフォームで失敗しないためには
【※1】内装と手すりの取り付けを一緒に行う 手すりの取り付けには壁の補強工事が必要になることが多く、内装工事と一緒にやれば効率的にリフォームできます。
【※2】手すりを取り付けたのでこれで安心
とりあえず手すりを付ければ安心と、無計画に手すりを取り付けるリフォームをしてしまうと、かえって暮らしづらくなってしまうことがあります。実際にあったケースで、いざという時のために廊下に手すりを付けたら、車いすが引っかかって通れず取り外したということがありました。
【※3】面積が狭いトイレに大きな手すり
狭いトイレの壁面にアレコレ取り付けると、かえって使いづらくなります。解決方法としては、トイレの面積を広げる、手すりが必要になったらすぐに取り付けられるよう壁に下地を入れておく、折り畳み式のコンパクト手すりを取り付けるなどの方法があります。
ガイドYuuのワンポインドアドバイス
床の段差解消は最初からやっておきたい基本のバリアフリー。計画漏れが無いように注意。
無計画な手すりの取り付けリフォームは、ジャマで高額な安心料を払うことにもなりかねません。
どんなカタチのバリアフリーが必要になるか、先になってみないとわからないこともあります。将来に起きる可能性がある困りごとを、解決しやすい工夫をしておきましょう。
もちろん段差解消や、浴室で立ち上がる時の手すり、階段の手すりの取り付けなど、最初からやっておきたい基本のバリアフリーもあります。いざという時に困らないバリアフリーリフォームは下記で詳しくご紹介しています。
■バリアフリーリフォームの意外な必要・不必要
また水まわりリフォームの際は、設備の交換ばかりではなく、水まわりへの道筋をチェックしておくことも大切です。設備交換の前にぜひチェックしておきたいポイント、水まわりバリア解消リフォームを下記でご紹介していますので、ぜひご覧下さい。
■気付いてる?水まわりバリア解消リフォーム
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