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遺品整理業者の選び方

遺品整理業者は、故人の身の回りの品々や家財を整理して引き取り、処分することが主な業務内容になります。近年誕生した新しいサービスのため、業者が乱立してトラブルも後を立ちません。信頼できる業者の見分け方などもお伝えします。

吉川 美津子

執筆者:吉川 美津子

葬儀・葬式・お墓ガイド

遺品整理業者を利用する人が急増

遺品整理

遺品整理業者は、手紙、メモ書き、ハンカチ1枚でも業者の一方的な判断で破棄することはありません


「遺族が高齢のためすべて一人で片付けるのが困難」「大きな荷物を運びだすのに人手が必要」「遠方のため片付けに行く時間がない」「部屋をすぐに明け渡さなければならない」などの理由で、遺品整理業者を利用する人が急増しています。
遺品整理業者は、故人の身の回りの品々や家財を整理して引き取り、処分することが主な業務内容になります。

遺品整理業者の選び方


遺品整理サービスを行っている業者について、現在正確な集計はありませんが、現在4000~5000業者くらいあるといわれています。運送業者、引越し業者、便利屋、葬儀関連業者など、多様な業種から相次いで参入しており、監督官庁がないためかトラブルも後を絶ちません。
たとえば、「追加料金を請求された」「勝手に転売された」などの苦情が目立っているほか、廃棄物の不法投棄によるトラブルも多いようです。

こういったトラブルを避けるためには、しっかりした業者を選ぶことが大切になりますが、信頼できる遺品整理業者を見分けるにはどうしたら良いか、いくつかのポイントを整理しておきましょう。

○免許の有無
最低限各種免許を保有しているかどうかがひとつの判断材料となります。遺品はゴミとは違い、他人の財産を運ぶことになりますので、一般貨物自動車運送事業の許可が必要です。さらに産業廃棄物運搬に関する許認可を受けているかを確認しましょう。遺品をリサイクルして販売する場合には古物商の許可が必要となります。

●営業年数
遺品整理という業種自体が新しく、老舗という企業はありませんが、5年程度の営業実績があればひとつの目安になります。業界の健全化をはかることを目的に、2011年に「遺品整理士」という民間の認定資格もできました。この資格制度の運営母体である遺品整理士認定協会のHPにも推薦企業が掲載されていますのでチェックしておきましょう。

●業務内容
遺品整理業者といっても、業務内容や範囲は業者によって異なります。お片づけメインの会社もあれば、お炊き上げ、リサイクル品の買取&売買、特殊清掃、さらにリフォームの斡旋まで請け負っている会社もあります。

このほか、どのような人が対応してくれるか、担当スタッフの人柄や相性もポイントになってきます。特に孤独死や事件性に絡む後処理の場合、遺族は相当心理的&社会的ストレスを受けています。遺族に寄り添っていこうとする姿勢を、ほんの少し垣間見ることができるだけで、ずいぶんと気持ちが楽になるのではないでしょうか。

★遺品整理について聞きたい場合はこちらへ

一般社団法人 遺品整理士認定協会
〒066-0009 北海道千歳市柏台南1-3-1 千歳アルカディアプラザ4階
0123-42-0528
遺品整理士の認定試験を実施している。

キーパーズ有限会社
〒143-0011 東京都大田区大森本町2-4-22
03-5767-5222
http://www.keepers.co.jp/
遺品整理業者のパイオニアとして業界を牽引する存在。数々のドラマや映画のモデルにもなっている。

ヤマトホームコンビニエンス株式会社
〒104-0061 東京都中央区銀座2-12-18 ヤマト銀座ビル6階
0120-0880-88
http://www.008008.jp/life/memorial/
「クロネコヤマト」でおなじみのヤマトホールディングスの子会社が2012年8月に遺品整理サービス「メモリアル整理サービス」の取り扱いを開始。

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