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西荻窪 ギャラリー「蒼」

大正5年に建てられた蔵を改修した西荻窪にあるギャラリー「蒼」をご紹介します。2013年5月17日から6月2日まで、近藤昭作氏の「竹のあかり」の個展が開催されます。1階はギャラリーに、2階は住居スペースとなっていますが、今回は特別に住居部分もご紹介します。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

蔵を改装したギャラリー

ギャラリー「蒼」

写真1.ギャラリー「蒼」

ギャラリー「蒼(そう)」は、大正5年に建てられた蔵を改修した雰囲気の良いギャラリーで、2004年にオープンしています。改修にあたっては、奈良の興福寺や国宝室生寺五重塔の修復も手掛ける、瀧川寺社建築一級建築士事務所に依頼されたそうです。

瀧川寺社建築一級建築士事務所は、寺社建築業界では卓越した存在ですが、その宮大工たちの手で、柱や梁の古色はそのままに、当時の意匠を最大限に生かして、約半年かけて再生が行われました。1階をギャラリーに、2階を居住スペースとなっています。

2階の居住スペース

写真2.梁や柱の古色を生かした居住空間

1階のギャラリーについては、今後のイエコトで詳しくご紹介しますが、今回は特別に2階の照明居住スペースを見学させてもらいました。インテリアや照明には、ヨーロッパのモダンデザインも取り入れた個性的な空間となっています。

写真3は、1階にあるキッチンで、スポットライトにより手元を照明しています。2階のデスク上は、イタリアの工業デザインのパイオニアとも言われるアッキーレ カスティリオーニ氏がデザインしたペンダント器具の「FRISBI」(FLOS社)が設置されています。

歴史を感じる立派な梁や柱の木の質感に、新しく塗りなおした白い漆喰の壁、キッチンの収納扉の赤など、伝統ある蔵と宮大工の技にモダンな要素がアクセントとなって味わい深いです。

ギャラリー「蒼」住居部分のキッチン

写真3.赤い収納扉が映えるキッチン


写真2-3:Copyright(c)奥村森

次のページでは、「伝統の継承とモノづくり」についてご紹介します。

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