札幌冬季オリンピック記念100円白銅貨の価値は?
日本およびアジア初の冬季オリンピック
発行枚数は30,000,000枚、貨幣商では未使用品で200円~600円ほどで販売されているケースが多く、比較的手ごろに購入しやすい記念貨幣といえます。
直径は30ミリ、品位は銅750対ニッケル250、量目は12gとなっています。その前に発行された日本万国博覧会記念100円白銅貨に比べて、やや大きめかつ重めであり図案がシンプルなため、インパクトがあるといえます。図案は、表面はオリンピックのシンボルともいえる聖火台がイメージされており、裏面は五輪マークと雪紋(初雪)がデザインされています。
東京オリンピック記念100円銀貨と比べると聖火がシンプルな図案となっていますが、一度見たら忘れられない、冬をイメージした堂々たる雰囲気を醸し出しています。
札幌記念貨入りミントセットも発売されている
札幌冬季オリンピック記念100円白銅貨を記念コイン1枚で持っている場合には、未使用品でも200円~600円ほどの価値しかないといえますが、一方、ミントセットで販売されているものもあり、こちらは価値が非常に高くなっているといえます。なぜならば、札幌記念貨入りミントセットまでのミントセットは、海外向けのみに販売されたためです。札幌記念貨入りミントセットの場合、販売数は30,000、造幣局販売価格は2.9米ドル、日本貨幣商協同組合「日本貨幣カタログ2013」によれば、4,000円ほどの価値があるとのことです。
30,000しか販売されていないため、なかなかミントセットを入手するのは難しいかもしれませんが、是非収集家としては入手しておきたいところです。ただ、ビニールカバーによる貨幣セットのため、化学変化による貨幣の変色も多く見られるようであり、極美品を探すのはさらに困難をきたすかもしれません。
真駒内五輪記念公園で当時のオリンピックの雰囲気を感じ取ろう
日本万国博覧会記念100円白銅貨の記事でも、大阪の万博公園にいってみようとお話ししましたが、札幌オリンピックに関してもオリンピックに関連する記念公園が存在します。札幌市南区にある真駒内五輪記念公園です。この公園は、札幌オリンピック選手村があった五輪団地中央に位置しており、五輪記念公園内には、札幌オリンピック冬季大会オリンピック村のプレート板が埋め込まれていたりと、当時の面影を残すようなものがたくさんあります。ちなみに、五輪団地は、現在では分譲住宅やUR都市機構の賃貸住宅として利用されています。
札幌冬季オリンピック記念100円白銅貨を手にしながら、真駒内五輪記念公園へ行って見ると、歴史を感じながら当時のオリンピックの雰囲気を想像し、普段の観光では目にしない点にも注目できるかもしれません。これも記念硬貨収集の楽しみです。