スイスを代表する絶景列車~氷河特急

ランドヴァッサー橋

氷河特急のハイライト、ランドヴァッサー橋 画像提供:スイス政府観光局  www.myswiss.jp

氷河特急マップ

西はツェルマット、東はサン・モリッツとダヴォスが発着駅となる

スイスを代表する観光地ツェルマットとサンモリッツ(またはダヴォス)を直通で結ぶ特別列車がグレッシャーエキスプレス(氷河特急)。スイスで人気の絶景列車です。氷河特急の路線をカバーするのは二つの私鉄。西側はマッターホルンゴッタルド鉄道、東側はレーティッシュ鉄道の路線ですが、この2社が相互乗り入れで乗換え無しの特別列車、氷河特急を運行しています。

列車は数々の橋やトンネルを越えながら、スイスの山深い地域を縫うように走ります。平均時速は約35キロ。「世界で最も遅い特急列車」と呼ばれる由縁です。それだけ山深い地域を結ぶ路線というわけで、右に左に展開する山岳風景を車窓からゆっくり楽しむことができます。

例年夏季は1日4本、冬季は1日1本ないし2本の氷河特急が運行します(双方向はこの倍の本数)。氷河特急以外の列車も走っていますが、サンモリッツからツェルマットまで途中4回もの乗換えが必要になります。氷河特急なら乗り換えがない上、座席にランチを運んでもらえるサービスも利用できるので、とても便利。スイス3大名峰をめぐるのにも便利な、移動と観光を兼ねた絶景列車です。

名前の由来

標高差のイメージ図

列車は1500m近い標高差を8時間かけて進む

「氷河特急」の名称は、ツェルマットとサンモリッツのちょうど中間付近に位置するローヌ氷河に由来します。ローヌ氷河は、スイスからフランスを経て地中海に注ぐローヌ川の源流になっています。

昔は氷河特急の車窓からこのローヌ氷河を見ることができました。しかし新フルカトンネルの開通により、現在はローヌ氷河の南側を迂回するように走ります。残念ながら車窓からローヌ氷河を見ることはできません。ぜひ氷河も見たいという場合は、中間駅のアンデルマットで途中下車。そこから峠越えのバスを利用することになります。

車窓からのローヌ氷河の眺めは失われたものの、夏季のみ通行可能だった氷河特急は、年間走行が可能となり、その人気はさらに高まっています。