寒天の郷の地域資源を活かす
寒天の郷といわれ高槻市の閑静な住宅街にある寒天料理&スイーツかふぇ 「ManPukuかふぇ」
その寒天を大阪・高槻市の宮田半兵衛が原料の配合や用具を開発し、大量につくる製法を確立して地域の産業化とし、その後各地に広まったと言われています。
天然寒天の製造は、厳しい寒さとの戦いです。また消費量も減っていた寒天業界に、2005年ブームが起きましたが、それも一時的なものでした。機械化する設備投資をするほどの収益にもつながらず廃業していく企業も多いのが現状で、寒天づくりに適した気候風土の「寒天の郷」といわれた高槻市でも、現在は寒天メーカーは1社しかありません。
ManPukuかふぇ
オーナー 川畑貴弥さん
都会的な便利さもありながら45%が森林で自然と密着したロケーションの地場産業を活性化したい。そのために、歴史的に人を救う食べ物という役割を果たしてきた寒天を活用できないだろうかと考えた川畑さん。
独立し2010年7月に、寒天の魅力を伝えるお料理とスイーツのお店「ManPukuかふぇ」をオープンされました「ManPuku」とは、おなかいっぱい(満腹)、そして たくさんの幸せという意味(万福)と、という想いがこめられています。
店名にこめられた「たくさんの幸せ」という想いを叶えるべく、川畑さんの活動は、「ManPukuかふぇ」の運営だけにとどまりません。地域の公民館での寒天料理講習会や小・中学校の家庭科の授業など、行政やNPOと連携した食育活動や地域産業振興プロジェクトと幅広く活躍されています。
「自然界に生きるすべての命が、他の命とつながり、循環していくように、寒天を通じてさまざまな人たちとつながりあいながら、社会の問題とむき合っていきたいのです」と語る川畑さん。そのまなざしは、寒天という窓から、地域資源を社会でどう活かすのかという大きな世界へとむけられています。
ManPukuかふぇ
所在地/大阪府高槻市南平台4丁目3-9(駐車場4台あり)
定休日/毎週日曜日・祝日
営業時間/11:00~18:00
電話/072-692-2626
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