「狙われやすい日本人観光客」を脱却しよう
ブラジルには、様々な人種が暮らしています。特にサンパウロは、日本国外で最も日系人が多いというだけあって、東洋人の姿も珍しくありません。ところが、それにも関わらず日本から着いたばかりの旅行者は、一目で観光客だと見えてしまいがち……。下手に目立って、悪い人のターゲットにならないための掟10ヶ条を考えてみました。参考にしてみて下さいね。
第1条:街でバックパッカールックは避けること
意外と危険なバックパック
個人(貧乏)旅行者の定番スタイル、バックパッカー。「低予算旅行しています、あなたが盗みたくなるようなお金なんて持っていません」と全身で言っているかのようですが、ここブラジルでは、「海外旅行ができる(裕福な)外国人」をアピールしているようなものです。特にそれが、新調品で固めたスタイル(新しいバックパック、スニーカー、キャップなど)だった場合は、なおのこと。しかも、バックパックは後ろからものを盗みやすい。現地の人でも人ごみでは、リュックを前がけにする(おんぶではなくだっこ)スタイルが定番です。
トレッキングなど特別な場合を除き、ブラジル旅行のために、新しいバックパックを買わないで下さいね!
ちなみにおすすめのバッグの形は、口が完全に閉まり、肩から斜めがけできるものです。しかも、一目で自分のものだと分かるユニークなものなら完璧です。
第2条:街の帽子も要注意
紫外線の強いブラジル。日本人女性なら、つばのある帽子をかぶりたいところですが、これはかなり目立ちます。ブラジル人女性は、髪のセットに命がけ!といった人が多く、街の帽子使用率は非常に低いです。特に日本人旅行者に多い「ハイキングハット」型は、かなり浮きますよ。
ちなみに「日傘」は、全く浸透していません。近年、日傘代わりに「雨傘」を使う人が、都市部に増えてはきていますが……。
第3条:サングラスを活用せよ!
サングラスを活用しよう
ぜひ使って欲しいのが、サングラス。それも、大きめで、目が見えないほど暗いものがおすすめです。その理由は、他人が見ても、サングラスの使用者がどこを見ているか分からないから。注意深く周囲に気を配っているかもしれない、と思わせれば、狙われる確率が減少します。
第4条:TPOを考えて
危ない、危ない、という意識が先立って、カジュアルな格好一辺倒というのもまた考えもの。例えば、短パン&スニーカー/ビーチサンダルで1日観光したままの足で高級レストランや高級店へ行くと良い扱いを受けないだけでなく、悪目立ちしてしまいます。高級店へ行くならば、一度ホテルに戻ってシャワーを浴び、それなりにドレスアップして、ホテル手配のタクシーで出かけましょう。帰りも、道ではなく、店内でタクシーを呼んでもらって下さいね。
第5条:写真撮影に時間をかけない
日本人=カメラ、という時代ではないものの、いまだにブラジルではそのイメージは強いです。誰もがカメラを構えている観光スポット以外での写真撮影は、できるだけ短時間で済ませるように心がけて。家族や友人と写真を撮影すると、そちらにばかり気が取られて、バッグの口が開いたまま、とか、フレームの外におきっぱなし、なんてことがよくありますよ。