地上70階!天空のフレンチ
高層ビルが立ち並ぶ、都市国家シンガポールの魅力と言えば、ゴージャスな夜景。今も超高層ビルが続々と建設され、急成長を続けるこの国のパワーが感じられます。
そんなシンガポールで、ホテルとしては、1番の高さを誇る、Swissotel The Stamford の「最先端」70階に位置するのが、今回ご紹介する、「JAAN(ジャーン)」です。
数百円でお腹いっぱいになる、庶民的な屋台、ホーカーズのご飯もいいけれど、せっかくシンガポールに来たなら、1回くらいは、お洒落で飛び切り美味しいお店で楽しみたい! と言う方に、ぜひお勧めしたいお店です。
マリーナベイサンズも望める、天空の特等席
特別の日にぴったりの非日常な空間は、その入り口から始まっています。使うのは、ホテルの一般のエレベーターではなく、レストラン専用。赤を基調に、前衛的なアート作品が飾られた回廊のような空間を抜けると、メタリックな輝きを放つエレベーターが待っています。
そして、昼でも夜のようにシックな照明で彩られたエレベーターを降りると、一転して、目の前には地上70階の、明るく開放的な空が広がっています。
地上226m、高層ビル群を眼下に眺めるのは、爽快の一言。マリーナベイサンズを望める席もあります。ちなみに、景色を存分に楽しめる窓際の席は、数が限られているので、お早目の予約がお勧めです。
「最先端」のモダンフレンチは、多彩なアミューズから
さて、そんなレストランで出されるのは、フランス中南部、オーヴェルニュ出身のジュリアン・ロワイエシェフによる、素材を大切にしたモダンフレンチ。今回ご紹介するのは、ランチで一番お手頃な、3コースメニュー。
(前菜+メイン+デザート+コーヒー、68シンガポールドル 税・サ別)
出てきたアミューズは、瓶に詰められたフムス、ポテトとモッツァレラチーズのコロッケの上に、ミントの葉があしらわれたもの。
もともと中東で一般的に食べられているヒヨコ豆のペースト、フムスを、レンズ豆と栗でアレンジ。
クリームがたっぷり入った、甘めのペーストは、カレーのほのかな香りがアクセントになり、上品なフレンチに仕立てられています。
ポテトのチップに、オイルサーディンの細切りとトマトのラタトゥイユを乗せた、軽やかなアミューズは、オイルサーディンの缶に入って登場。遊び心が楽しい演出です。
また、冷たくて柔らかいフランに、さくさくのライスパフと胡桃を乗せ、温かいマッシュルームのスープをかけて供する一皿は、口の中で違った温度が混ざり合い、時間とともに移り変わる、複雑な味わいを堪能させてくれます。
その他、スモークサーモンに、甘辛い出汁醤油のゼリーが乗せられたものなど、ちょっと日本的なエッセンスの加わったお皿も。
こんなに盛りだくさんですが、これはまだまだ、前菜の前のお楽しみ。
ここから、本格的にコースがスタートです。
天空のレストラン、そのメニューとは?