トーヨーキッチンスタイルがバカラと出会った!
今年発表されたシステムキッチンは、INO Crystline(イノ・クリスタライン)とINO Black Stainless(イノ・ブラックステンレス)の2モデル。従来のINOシリーズにますます磨きをかけ、シックな装いで表舞台に再登場した。システムキッチンのふたつの新モデルはバカラのシャンデリアとの組み合わせが、新しい感動を呼び覚ます。他にもシステムキッチンシリーズのバリエーション展開、レンジフード、照明器具、家具など数多くの新製品が同時発表された。
INO Crystline(イノ・クリスタライン)
INO Crystline(イノ・クリスタライン)
新収納システム「Miami」Kissの絵柄はベネチャンガラスモザイク、新開発のオリジナルレールでスムーズな開閉
Miamiの新機構フレームとレール
Miamiの新機構フレームとスタンド
テーブルキッチン「イノ・レオーネ」に新素材HPL天板
電動ウォールユニット開閉システム
ビルトイン機器にドイツGaggenau新登場
この組み合わせは世界のキッチンデザインの潮流ともなって、様々な変化を生み出してきたが、まさかあのバカラのシャンデリアを組み合わせる発想が生まれるとは思っていなかった。
20年以上も前のバカラで思い出すのは、かって外苑西通り沿いにあり、今は南青山3丁目に移った極上のバーBAR RADIOで使われるグラスがすべてバカラだったことだ。当時、まん丸に削った氷をバカラのタンブラーグラスに入れ、上からゆっくりとGRAND-DAD ExtraOldのバーボンをダブルロックで注ぐ儀式のあと、香り立つバーボンのスモーキーフレーバーは至福の時を与えてくれるバー・ラジオでの一番のお気に入りだった。この静かな大人のバーで友人たちと調子にのって騒いでオーナーの名バーテンダー尾崎浩司さんからそっとお叱りを受けたことも懐かしい思い出だ。
そのバカラのシャンペングラスを使って新製品の内覧会が開かれたことも驚きだった。
新製品のディテールは、トーヨーキッチン&リビングの公式サイトを、ご覧いただくとして、私が高く評価するのは、世界に名だたるキッチンメーカーが思いつかない発想で、高い技術力に裏付けられた楽しいキッチン提案を続けている姿勢だ。トーヨーキッチンのスタイルに好き嫌いがあることは私も充分理解しているが、日本人の暮らしを豊かに、生活を楽しむためのキッチンづくりの視点こそ大切ではないだろうかと思う。
©Apr.2013 Copyright HIDEWO KURODA KITCHEN SYSTEM LABO.INC.