「理想を下げる」より「ストライクゾーンを狭く」してみる
「理想が高過ぎるのはダメ」と、よく言われますよね。有名大学卒業、年収1000万円以上、身長178cm以上、職業は医者や弁護士……など、学歴、収入、職業などの条件。ステイタスを求める婚活女性が多く、なかなか相手が見つからないという話は、いつの時代にもよくあることです。これに対して、私は「理想を下げる」ことよりも、「ストライクゾーンを狭くする」ことを、お勧めしています。
ストライクゾーンを狭くすることは、「理想が高い」のとは、似て非なるものです。フォーカスして的を絞るイメージです。
ストライクゾーンについて、詳しくお話しする前に、まず「理想が高い」と言われたことのある女性にお聞きします。
あなたは、もしかして、人の目が気になるタイプではありませんか?
「他人から見た自分」を基準に幸せを決めてしまっている可能性があります。自分が、本当は何を好きで、どういうことをしているときが幸せで、楽しいと感じるのか、どんな未来を作りたいと思っているか、ゆっくり考えてみたことはありますか?
「理想の条件」は本当にあなたの望んでいること?
心理学の世界でよく言われる「ビリーフ」という言葉をご存じでしょうか。これまでの人生のなかで、親や教師、先輩、友達などの周りの環境によって信じ込んでしまっている「常識」や「価値基準」のことを指しています。よく言われる「理想の条件」である高学歴、高収入、高身長。これらの条件が無いと幸せになれないと、誰が決めたのでしょう。そう思い込んでいるのも、ある種のビリーフのためと言えるかもしれません。
そして、このようなビリーフに左右されてしまう人は、きっと、『人から見て自分がどう思われるか』が気になる女性であるとも言えます。私自身も、若いころはそうでした。
周囲が、自分の夫となる人を見たときに、どう評価するか。さらに、その夫の評価によって、自分はどう評価されるのか。そんなことばかり気になるのです。
このように、理想が高い人は自分本位のパートナー選びになってしまっています。自分の人生に花を添えてくれる男性を求めているようなものです。これでは、男性が「一緒にいたい」と思いにくいかもしれません。