なぜオーダーするのか?

着こなしイメージ

すらりと高身長な理想体型なら既製服でもカッコよく着こなせますが、ひょろりと痩せ型だったり、お腹まわりが気になる中年体型の方には、既製服をこんなふうにカッコよく着こなすのは至難のワザです。


あなたがモデルのように鍛え上げられた理想体型の持ち主、あるいはせめて標準体型なら、オーダースーツと無縁でもかまいません。でも、ちょっとでも体型に気になるところがあるのなら、ジャケット、スーツは絶対にオーダーしたほうがいいでしょう。ジャストサイズで仕立てたジャケットは、痩せ型の若者もメタボなオジサンも、誰でも男らしく美しい体型に見せてくれます。

欧米人は足は長くても、お腹まわりが樽のように大きな体型の人がたくさんいます。それなのに、皆きちんと仕立てたオーダースーツを着ているので、恰幅がありながら不思議なくらいにカッコ良く見えるんです。スーツ、ジャケットとは本来そういう服なんです。

既成服は各ブランドごとに標準体型の数値を独自に設定して作られています。グラマラスなボディのマネキンのように胸板が厚く、お腹も6つに割れてるぐらいに引き締まった身体をベースに型紙を引いている有名ブランドもあるほどです。そんな理想体型をベースにしたブランドのジャケットやスーツは、相応の体型の人が着てこそ様になります。体型的にもうひとつなオジサンが無理やり着ても、あちこち直さないといけません。それに肩やウェストの位置、着丈や袖丈など、お直しで対応できる箇所には限界があるので残念ながら完全にはカッコよくなれないのです。肩幅が狭ければそのぶんウェストも絞り直さなければなりませんし、着丈を短く修正するなら、ウェストはもちろん、ボケット位置も上げるなど、細かい部分のバランスも修正しなくてはなりません。そんなときパターンオーダーなら、自分の体型に合わせて、ぴったりと仕立てることができるんです。

体型に自信のある方なら、既製服はなんら問題ありません。がんばって身体を鍛えてから、好きなブランドの既製服を買えばいいのですが。でも、食事制限とジム通いって、意外と続かないんですよね。ええ、私もそうでした。

ブランドの服だって、オーダーできるんです!

というわけでやむをえず服を仕立てることになったのに、これが意外と楽しくてはまってしまったという人は少なくありません。標準体型の人も、既製服より仕立て服のほうが、細部まで自分好みにアレンジできるうえ、「自分だけの一着」という魅力に取り憑かれてしまうことも多いのです。とはいえ街の無名テーラーで仕立てるよりも「名のあるブランドの優れたモデルを、理想通りの色柄生地で」着たいのが本音ですよね。

じつは多くのブランドでは、スーツ、ジャケットのパターンオーダーが可能です。なかには最新のコレクションモデルを、用意された生地のなかから選んでオーダーすることができるメゾンもあります。老舗のブランドほど、顧客サービスに努めていますので、各ブランドに問い合わせてみるのもよいでしょう。

次のページで、実際にパターンオーダーできるブランドについてご紹介しましょう。