子育て/子育て・ママ育て

母親も、すくすく育つ世の中に。産後「ドゥーラ」とは

子どもが産まれても、父親が仕事から帰ってくるのは、子どもが寝静まった後。いま、子育てのすべてが、母親ひとりの肩にのしかかるようになってしまったのではないか……。「ドゥーラ協会」は、社会で、みんなの手で、子育てを担うことを提案しています。どうして子どもは、社会の宝物と呼ばれているのか、みなさんも一緒に考えてみませんか?

執筆者:増村 江利子

「母親」を頑張りすぎてしまう女性たち

「母親に寄り添い、支える人。それがドゥーラです。」

「母親に寄り添い、支える人。それがドゥーラです。」

ある日、お腹に新しい命を宿した女性は、その日からじっくりと時間をかけて育んでいきます。そして待ちに待った出産というイベントを経て、その腕に小さな我が子を抱いてみると、小さなかわいい命を守るために、多くの母親は頑張りすぎてしまうようです。

里帰りもせずに、料理も掃除も自分で。産後3~4週間は、特にゆっくりと体を休めることが肝心ですが、分かってはいても、ついつい赤ちゃんのお世話を24時間続けてしまいがち。

慣れないことの連続に不安を感じたり、体も無理をしたりして、その結果心身のバランスを崩してしまう……。こういったことは、なにも母親たちに責任があるわけではないのだと「ドゥーラ協会」代表理事の丑田香澄さんは語ります。

「子育ての最初の段階を、一人きりで抱えないでほしいなと思っているんです。自分ひとりで生きていこうと思えばできてしまう世の中だとは思うのですが、いざ出産となると、ひとりで担えるものではないですよね。そこで人の手を借りる素晴らしさに気づいたり、人とのつながりが大きく開けると思うんです」(丑田さん)

耳慣れない「ドゥーラ」って? >>

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