文理選択は頭を受験シフトに切り換えるための重要な選択

説明画像

文理選択は最初のターニングポイント

大学進学をめざす高校生が最初に出会う大きな分かれ道が「文理選択」です。多くの高校では、2年生から文系・理系に分かれたクラス編成が始まり、文系では「国語・社会・英語」、理系では「数学・理科」と、重点的に学ぶ科目が異なってきます。

選択の大まかな流れとしては、1年生の夏休み前後から高校で希望調査が行われ、その後教員との個人面談や親を含めた三者面談などを経て、2学期が終わる12月頃までには文系・理系のどちらに進むのかを決めるというのが代表的なパターンです。

この時期に文理選択を行う理由は、目標とする進路に対して最も効率的な学習方法にシフトするためです。また受験科目を意識して勉強することで、モチベーションを高める効果もあります。

慌てる必要はありませんが、お子さんにはなるべく早い時期から準備してじっくり考えるように促してあげましょう。将来の希望や目標をはっきり意識させるとともに、周囲の意見も参考にして最後は自分の判断で決定させることが大切です。


文理選択を決断するための3つの視点

納得のいく決定を行うためには、いくつかの視点が考えられます。次の中から最も適した方法で考えてみましょう。

■その1:将来めざす仕事や資格から決める
職業によっては、文系または理系の知識が有利となるケースがあります。たとえば、医師になるには生物や化学の知識が不可欠なので理系に進む必要があります。また、弁護士、裁判官などの法律を扱う職業では文系を選ぶのが一般的といえます。

もちろん、文系・理系のどちらからも就ける職業はたくさんありますが、この機会にさまざまな職業の具体的な内容や必要な知識、資格について詳しく調べることをおすすめします。

■その2:得意科目や興味のある学問から決める
「得意」=点数がとれる科目ではなく、その科目に本当のおもしろさを感じているかどうかが重要です。大学では、一つの学問を深く追求していくため、長く興味をもって勉強できる分野かどうかをよく考えさせましょう。ちなみに「数学が苦手だから文系」などというネガティブな視点からの選択は、後々後悔することになりかねないのでおすすめできません。

大学には高校の科目にはない学問もたくさんあります。たとえば法学、経営学、農学、国際関係学など、大学の学部名になっている代表的な学問で興味をひかれるものがあれば、具体的に何を学べるのかを調べるのも一つの方法です。

■その3:特技や趣味、関心のあることから決める
将来の目標や好きな科目が特にないというお子さんには、自分が好きな事柄から考えるように助言してみましょう。たとえばパソコンや生き物、天体など数学や自然科学に関することが好きなら理系、小説や歴史など文化や社会に関することが好きなら文系という具合です。

長所や適性を自己分析することも役立ちます。進学情報誌やインターネット上で提供される「適性診断」などを利用して、最も適した学問や職業を判定してみるのもよいでしょう。「逆引き大学辞典」編集部が提供するじぶんコンパスにも、職業や進学に関する適性診断コーナーがありますので活用してみてください。


文理選択の落とし穴~イメージで決めず内容を吟味

文理選択では、文系・理系のイメージだけに惑わされないことも重要です。たとえば文系の学問といわれる心理学、経済学、経営学などでは、数学や統計の知識が不可欠で、大学受験科目としては数学を使わなくても、入学後には当たり前のようにカリキュラムに組み込まれるケースが多々あります。

また最近は、両方の要素を備えた「文理融合型」の学部もあります。興味のある学部が文系・理系のどちらに重点を置いているか、どんな内容を学ぶか、さらに受験科目についてチェックしておきましょう。

文理選択は、将来の目標や展望につながる大切な決断です。できれば1年生から、進学相談会に出席して相談したり、夏休みの大学のオープンキャンパスに参加したりするなど、早めに選択の準備を始めましょう。積極的に情報収集していくことが、失敗のない的確な判断につながります。

▼大学進学の情報収集は、大学パンフレットの請求からスタート!▼
大学パンフレットは、インターネット版「逆引き大学辞典」から請求しよう!
請求はコチラから


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。