あの映画のモデルと言われているノスタルジックな街並み
台湾のローカル線にも乗れるこのコースは、台北発着の1日ツアー。まず向かうのは、十分。
ここには台湾最大の滝「十分瀑布」があります。十分瀑布は基隆河上流に点在する滝のひとつで、落差20メートル、幅約40メートルとかなりのスケール。半円形に横長に広がる滝の形状には、「台湾のナイアガラ」と言われているのもうなずけます。緑豊かな自然にかこまれて流れ落ちる滝壺には、晴れていれば虹がかかることもあります。
その後、十分にて、名物「天燈上げ」の体験をします。
「天燈上げ」とは、天燈(薄い紙で熱気球のようなもの)に願い事を書き、空洞になった内部にある着火装置に火をつけて、空に飛ばすというものです。火をつけると天燈の中に熱がこもり、みるみるふくらんでいくのが楽しいです。黄色い天燈は金運上昇など、色によってご利益が違うようなので、どんな願い事をするか、あらかじめ決めておくといいでしょう。
その後、十分駅から、台湾の人気ローカル鉄道「平渓線」に乗ります。
この路線は1992年に観光鉄道路線として運行が始められたもので、歴史はそれほど古くありません。それでも、商店街の真ん中を鉄道が通るなど、ローカル色は満点。鉄道少年、元鉄道少年、そして最近増えている女子鉄には、たまらないひとときとなるでしょう。
瑞芳駅で下車し、次に向かうのは、人気のレトロタウン、九ふん(きゅうふん)です。
この町は、金の採掘が始められた19世紀末から発展し、日本統治時代に最盛期を迎えました。1971年の金鉱閉山以降、町はどんどん衰退していきましたが、いまでも町並みには日本統治時代の面影が残り、日本から来る旅行客にもなんとも言えない懐かしさを感じさせます。
九ふんの町を一躍有名にしたのは、台湾で大ヒットし、日本でも話題を呼んだ1989年の台湾映画『悲情城市』。また、スタジオジブリの宮崎駿がこの町に来て、風景をスケッチしたという逸話があり、2001年の『千と千尋の神隠し』のモデルになった町はここではないかという説もあるんです。
ノスタルジックな街並みを歩いていると、確かにあの映画の世界に迷い込んだ気分になります。
写真は九ふんの街並みです。
■ローカル鉄道「平渓線」乗車!天燈上げ体験+九ふん散策観光ツアー
取扱会社: JTB台湾
料金:大人・子供共通 NT$3,000
所要時間:約8時間 (8:30~15: 30)
開催日:毎日
HP:http://www.alan1.net/jp/asia/taiwan/sg/2054/ag/7273/
※データは記事公開時点のものです。