世界各国から船が出入りする台湾を代表する港町
台湾北部の港町、基隆(キールン)。北側は海に面し、東西と南の三方は山に囲まれた天然の良港で、台湾では高雄に継ぐ大きな港町となっています。沖縄にも近く、以前は沖縄と台湾を結ぶ航路がありました。那覇―宮古島―石垣島―台湾というルートで、その台湾の玄関口が基隆港だったのです(筆者もこの航路で旅をしましたが、現在この航路はなくなってしまったようです)。
台北発着のこのツアーは、日本に一番近い台湾の町、基隆と、奇岩怪石が広がる野柳をめぐります。
基隆は、とても活気のある港町です。世界各国からの豪華客船や郵船、商船などがひんぱんに出入りし、高台から見るその光景には、飽きることがありません。
街自体もにぎやかです。特に有名なのが「ナイトマーケット」と言われる「基隆廟口夜市」。「小吃」という、いわゆるB級グルメの屋台がびっしりと建ち並び、おいしいもの目当てに集まる地元の人たちや観光客で、16時過ぎからかなり混雑します。
ツアーでは基隆港東側の丘の上にある中正公園を訪ねます。公園の一番高いところには、基隆のシンボル、高さ22.5メートルの白色の大観音像が立ち、その両側には2体の金色のライオンが、左右から観音像を守っています。観音像の大きさと、ライオンの色の派手さには驚くかもしれません!
観音像の内部は5階になっていて、上からは基隆の全景が一望にできます。
次に向かうのは野柳の地質公園。
野柳岬という岬のつけ根のあたりには、風化や海の浸食によってできた奇岩怪石がいっぱい。そのためこの一帯は「風景特区」の指定を受け、野柳地質公園として整備されています。
見方によっていろいろなものの形に見える奇岩怪石群には、名前がつけられているものもあります。たとえば、大きな草履のかたちをした「仙女遺履」。ゾウのかたちをした「石象頭」。そしてもっとも有名なのが、女王様の頭のような「女王頭(クィーンズヘッド)」。この「女王頭」、このまま浸食が進むとあと20年ほどで首から上が取れてしまうと言われているので、見るなら今がチャンスですよ。
■台北発 基隆(キールン)+野柳(ヤリュウ)+北海岸公園観光ツアー
取扱会社:宏祥旅行社
料金:大人・子供共通(12歳以上)NT$1,000、子供(3~11歳) NT$800、幼児(2歳以下) NT$100
所要時間: 約4時間(9:00~13:00)
開催曜日: 毎日
HP:http://www.alan1.net/jp/asia/taiwan/sg/2093/ag/7963
※データは記事公開時点のものです。