北区でも平均坪単価は2割近くも上昇
北区の新築マンション平均坪単価は2005年下半期には185.3万円だったのが、2006年には上半期205.7万円、下半期235.4万円と200万円台が当たり前になり、2007年1月~8月の平均は276.7万円に上がりました。2006年下半期から17.5%も単価が上昇した計算です。2004年上半期の平均坪単価は176.8万円でしたから、この3年間で100万円ほど上昇したわけです。「都心の価格が大幅に上がって、都心やその周辺では買えなくなった人たち向けの物件が増えています。都心部での大幅な上昇を背景に、このエリアでも強気の値付けを行う物件か増えているといえるでしょう」(東京カンテイ・中山氏)
板橋区では200万円台前半が定着へ
板橋区の平均坪単価の推移をみると、2005年までは170万円台、180万円台で上下してきました。それが2006年上半期には198.8万円とほぼ200万円に近いレベルまで上がり、下半期は220.2万円とついに200万円台の大台に乗せました。それが2007年1月~8月の平均はさらに上がって233.1万円。板橋区では200万円台の前半の坪単価が定着してきたといえそうです。価格の上昇にともなって、平均専有面積は狭くなっています。2005年までは平均60m2台だったのが、2006年以降は50m2台に低下しているのです。坪単価上昇のなかで、価格を抑えるために、平均専有面積を狭くせざるを得なくなっているのではないでしょうか。
練馬区では200万円台半ばが相場に
練馬区で価格上昇が続いていて、2007年1月~8月の平均坪単価は245.4万円になっています。2005年までは平均坪単価は200万円以下だったのが、2006年上半期には209.4万円と200万円台に乗せ、下半期は220.2万円と200万円台が定着、そして今年に入ってからはいよいよ200万円台半ばに達したわけです。都心や南エリアの各区に比べるとジワジワとした上昇ではありますが、坪当たり250万円とすれば、20坪(約66m2)のマンションで5000万円に達する計算。このエリアでの購入を考えている層にとってはかなり厳しい予算になるためでしょうか、上の板橋区以上に平均専有面積が狭くなる傾向がハッキリしています。2006年上半期は平均60m2強だったのが、下半期には55m2台に縮小、さらに今年の1月~8月の平均は49.95m2と50m2を切る水準まで狭くなっています。
■ 東京23区西・北 新築マンション供給動向
(単位:坪単価=万円、平均専有=m2)
市区名 | 2004年 | 2005年 | 2006年 | 2007年 | ||||
1-6月 | 7-12月 | 1-6月 | 7-12月 | 1-6月 | 7-12月 | 1~8月 | ||
北区 | 分譲戸数 | 391 | 344 | 416 | 346 | 697 | 474 | 378 |
坪単価 | 176.8 | 184.2 | 217.0 | 185.3 | 205.7 | 235.4 | 276.7 | |
平均専有 | 73.03 | 64.61 | 63.21 | 64.34 | 59.24 | 52.20 | 39.04 | |
板橋区 | 分譲戸数 | 736 | 1228 | 642 | 614 | 452 | 854 | 1084 |
坪単価 | 185.1 | 171.7 | 174.0 | 185.0 | 198.8 | 220.2 | 233.1 | |
平均専有 | 61.87 | 66.94 | 64.92 | 61.02 | 59.45 | 52.47 | 56.27 | |
練馬区 | 分譲戸数 | 746 | 651 | 591 | 1050 | 604 | 515 | 530 |
坪単価 | 193.6 | 190.2 | 203.9 | 198.8 | 209.4 | 230.3 | 245.4 | |
平均専有 | 67.14 | 67.95 | 72.85 | 67.56 | 60.04 | 55.67 | 49.95 |