他のママの日常を覗いてみよう
子育てのスタイルは人それぞれ。周りに合わせる必要はありませんが、必要な時には、気軽に意見交換や情報収集ができると安心
同じ子育て時期のママであっても、社会との関わり方や行動エリアが違うと、とたんに接点が少なくなってしまいます。しかしその一方で、冒頭で触れたように、別の立場にいるママのことを知りたい場面は多いですし、実際に話をすると有益な情報が得られることも少なくありません。
そこで今回は、仕事を通した社会との関わり方別に、専業主婦、会社員、起業家の3パターンのママを取り上げて、彼女達の日常をちょっと覗いてみたいと思います。
専業主婦ママの毎日
子育てに関係なく専業主婦の道を選んだ人に加えて、妊娠・出産を機に仕事を辞めて専業主婦になる女性も多いようです。国立社会保障・人口問題研究所が2013年3月に公表している『第14回 出生動向基本調査』によると、第1子出産後のママの約7割は専業主婦で、2000年頃からその割合はあまり変わっていません。そんな専業主婦ママの日々の生活や子育てについて、東京都内在住で2歳の息子さんをお持ちの専業主婦ママにお話を伺いました。専業主婦ママの一日
まずは、典型的な一日の流れを見てみたいと思います。
7:00 起床
7:30 朝食と夫の出勤準備
8:30 掃除・洗濯などの家事を少し(子供がいると捗らないこともしばしば)
10:00 子供とおでかけ(児童館や公園などへ出かけることが多い)
12:00 ランチ(気分転換を兼ねて出先で済ませることも多い)
14:00 子供のお昼寝(日によってまちまちだが、1~3時間程度)
家事の続き
家事がひと段落したら、ちょっと一息できる時間
16:00 お昼寝から起きてきた子供と遊んだり、夕食準備をしたり
18:00 夕食
19:00 お風呂に入ったり、寝かしつけるまでは少しバタバタ
20:00 子供の就寝
ママの自由時間
(帰宅したパパと話したり、一人でDVD鑑賞など、リラックスできる時間)
24:00 ママも就寝
今回お話を伺った方は、周りの専業主婦ママを見ていて「自分はまだ楽な方なんじゃないかな?」と話す。というのも、専業主婦ママの場合、子供の年齢や生活リズムなどによって一日の過ごし方は実に様々で、日中はほとんど家事や自分の好きなことをする時間がないママも多いようです。
専業主婦ママの声
出産前は会社員として働いていたこちらのママは、産後に仕事復帰を考えたこともありましたが、今は専業主婦としてじっくり子育てする生活が自分には合っていると考えているそう。例えば、「子供が夜泣きしたり、体調不良で変則的な生活になった時でも、時間の融通が効くので精神的にラク」なのだとか。
一方で、働くママ達の印象を伺ってみると「平日はほんの数時間しか家事や育児の時間がないのに、上手にやりくりしているのは本当にスゴイ!」というコメントが即座に返ってきました。確かに、働いているママ達は常に時間に追われている分、タイムマネジメントを強く意識して生活しているのでしょう。
また、お話の中で印象に残ったのが、「ずっと家の中にいて、一日中子供以外の人と話さなくても生活が成り立つことに、不安や焦りを感じる時がある」という専業主婦ママならではとも言うべき危機感。専業主婦ママは、そういった理由もあってか、外に出る機会をなるべく作るように意識しているのかも知れません。