稀有な歴史を持つベルリンの裏表
1961年から1989年まで28年に渡って堅固な壁によって市内が分断されていたベルリン。最初は有刺鉄線で囲まれ、徐々により頑丈な壁が建設されて東西の行き来は完全に不可能に。実はこのベルリンの壁、最終的に総ての工事が終わったのは1986年。そのたった3年後に壁は崩壊したのだから、あまりに無駄な所業に呆れ果てますよね。
人を力で押さえ続けるなんて所詮は無理なこと。歴史学者J. E. アクトンの『絶対的権力は絶対的に腐敗する』の言葉通り、いつかは必ず崩れるんです。
ベルリンの壁はそれを象徴するいい見本で、ツアーではベルリンが辿ってきた稀有な歴史を見ることができます。
東西の分離と統合を見続け、今やベルリンを象徴するブランデンブルク門に始まり、戦争の悲惨さを伝え続けるカイザー・ヴィルヘルム記念教会、冷戦期に東西ベルリンの境界線上に設置されていた検問所チェックポイント・チャーリー、第二次世界大戦を引き起こしたヒトラーの総統地下壕、ユダヤ人犠牲者を追悼するホロコースト記念碑など、ベルリンの見ておくべきスポットを網羅。
個人的にベルリンでは1度はこういうツアーに参加することを勧めます。個人で観光すると、ただ見て終わりになる可能性が高く、ヴェルサイユ宮殿のような名所の場合はその美しさ、豪華さそのものに感嘆すればいいので詳しい説明がなくてもそれほど困りませんが、ベルリンのような都市の場合、その背景を知ることがより重要です。
■ツアー名:ベルリンの定番と隠れスポットを巡るインサイダーウォーキングツアー
・催行会社:インサイダーツアーベルリン
・URL:http://www.alan1.net/
※上記データは記事公開時点のものです。