両岸に広がる2つの国の風景を楽しむ町
鴨緑江を挟んですぐ向かいは北朝鮮という中朝国境の町、丹東。ひと跨ぎで北朝鮮に渡れそうな「一歩跨」や、明代の長城の遺構といわれる「虎山長城」などの見どころが点在しています。中国東北部にある遼寧省の丹東市は、北朝鮮に隣接する国境の街。大連市のとなりに位置し、車で4、5時間程度の距離にありながら、日本やロシアの統治時代の面影を残す大連市とはまた異なる、国境の街らしい独特の雰囲気を漂わせています。そんな丹東のおすすめ観光スポットを紹介します。
国境を流れる鴨緑江
北朝鮮との国境に流れる川で、遊覧船に乗って観光できます。川の向こうに広がる北朝鮮の新義州市のほか、鴨緑江に架かる2つの橋に近づきます。ひとつは両国を繋ぐ中朝友諠橋で、もうひとつは朝鮮戦争で不通となり、現在は観光スポットになっている鴨緑江断橋です。長城東端の遺構 虎山長城
丹東市街より20km北上した虎山鎮虎山村にあります。明代の1469年に、外敵の侵入を防ぐために造られた長城の東端にあたる遺構といわれていますが、実際のところは定かでないそう。近年、現在の姿に修復されました。北朝鮮と間際の一歩跨(いっぽまだぎ)
虎山長城のたもとにある、鴨緑江の川幅が数メートルと狭まった場所。文字通り一歩川を跨げばそこは北朝鮮という訳です。もちろん実際には渡れませんが、小船に乗って中朝国境を間近に観光できます。そのほか丹東には、錦江山公園や朝鮮戦争に関する資料を展示した抗美援朝記念館、日露戦争の鴨緑江戦蹟などの見どころがあります。また朝鮮族が多く住むため、朝鮮料理や韓国料理店が充実し、北朝鮮政府が経営するレストランもあります。興味のある方は足を運んでみては。
■丹東
住所:中華人民共和国遼寧省丹東市
アクセス:大連から高速バスで4時間(一日8往復)
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