imprestion(アンプレスィオン)
博多市内に本店を構えるパティスリー「アンプレスィオン」は、「自然・簡潔・上質・日常的」をコンセプトに、オーナーパティシエの小代智紀シェフが全国各地を巡って出会った素材を活かしたお菓子を提案するブランドです。特に、地元の福岡糸島半島から佐賀唐津にかけての良質なフルーツをはじめとする九州産の素材を多数使っていて、それらと、フランスやスペインの上質な素材との融合と調和から生まれる、自然派のフランス菓子が特徴的です。今回の出店では、従来の人気商品であるマカロンやパウンドケーキに加え、フルーツや野菜を使用したジュースやゼリーも展開する新業態での展開となります。
ショーケースに並ぶカラフルなジュレは、まるで飲むサラダのよう! 「金柑とラヴェンダー」「ブラッドオレンジとバニラのジュレ」「宮崎日向夏と矢車菊」「果実のミネストローネ」(各368円)と、見ても食べても元気が出そうな、フルーツ盛り沢山のスイーツです。ジュレの甘さも控えめで、フレッシュなフルーツをごろごろたっぷり味わうことができます。食べられるエディブルフラワーが添えられているなど、見た目も美しく、女性への手土産にも喜ばれそうですね。
「サラダ仕立てのガスパチョのジュレ」(525円)は、九州産のトマトにゲランドの天然塩、農園直送のバジルとバニラのジュレ、オーガニックオリーブオイルなどを合わせてあり、ほんのり甘いバニラドレッシングであえたサラダのような、不思議な感覚でいただけます。
マカロンは、素材をシンプルに活かした“印象”と、シェフ独自の感性で2種の素材を組みあわせた“創造”の2ラインに分かれ、これまでに400種類ものレシピを開発してきたという小代シェフ。今回のオープン記念限定品として用意した「JPタワー開業記念限定マカロン」は、佐賀・唐津産ゲンコウ、福岡・糸島産レディア苺、佐賀・太良町産クレマンティーヌといった九州産の素材に、スペイン産ピスタチオ、オーガニックショコラの5種類が入っています。
たとえば「ゲンコウ」は、見た目はかぼすやすだちに似ていますが、玄界灘に浮かぶ馬渡(まだら)島固有の品種と言われる希少な柑橘類で、生産農家もごく限られています。このように、まだ世の中にあまり知られていないすぐれた素材を見出し、それをスイーツとして発信することで、農家のことも応援したいという小代シェフの思いが詰まった貴重なマカロンアソートです。
様々なフルーツや野菜を組み合わせた新感覚のジュースも、“印象”と“創造”の2ラインに分かれています。
“印象”の一つ、「糸島庄島苺園レディア苺とフランス産苺」(368円)は、地元産のまだ希少な新品種「レディア苺」のジューシーな甘味に、フランスのセンガセンガナ種の酸味や香りを加えることで、メリハリのある飲み口に仕上がっています。「佐賀唐津 田島柑橘園のクレマンティーヌ」には、マンダリンとオレンジの交配種と言われる柑橘品種を使用し、糖度が高いながらすっきりとした後味を活かした爽やかな味わいです。
また、甘くないものが欲しい時には「ガスパチョ」(473円)がうってつけ。九州産有機セロリと胡瓜、フランス産トマト、レッドパプリカ、スペイン産ベア社のオーガニックオリーブオイルとシェリービネガーを加えた味わいは、完全に料理の域! 青臭さもなく、野菜の旨味や甘味、酸味がバランスよくまとまっていて、ジュースのような感覚で飲み干せます。実は小代シェフ、もともとは料理人からパティシエになられた方なので、なるほど、納得の味です。
ジューススタンドの脇にテーブルと椅子も置かれているので、ちょっと疲れた時や仕事の休憩時のビタミンチャージと心の栄養補給に、ぜひ訪れたいお店です。
<ショップデータ>
imprestion(アンプレスィオン)
住所 東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワー地下1階 KITTE グランシェ
電話 03-6256-0917(直通)
営業時間 月~土曜10:00~21:00、日曜祝日10:00~20:00
定休日 「KITTE」の休業日に準ずる
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