投資信託/NISA(日本版ISA)とは?その活用法

投資マル優(日本版ISA)始まる!(3ページ目)

来年1月からスタートする「日本版ISA」の口座開設が、今年の10月に解禁されます。収益にかかる税率が20%に戻る中で個人が持てる非課税枠ですから、今からじっくり活用を検討しておきたいもの。制度の概要やルールを確認しておくとともに、制度に向く商品についてもみておきましょう。

執筆者:村岡 里香

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「投資マル優」と「投資信託」は相性抜群!!

ISA口座と相性が良いのは…?

ISA口座と相性が良いのは…?

一度売却したらその枠は使えなくなること、売却損が出ても他の口座の利益と損益通算できないこととなどをふまえると、リスクの高い個別株よりも、分散投資の効果でリスクが抑えられた投資信託のほうが適しているといえます。「上限100万円」という枠をうまく利用する面でも、金額指定で投資できる投資信託は利用しやすいでしょう。

非課税期間5年間(ロールオーバーすれば10年間)をじっくり保有しながら資産を増やす目的なら、配当金は再投資にまわしたいもの。一度受け取った配当金を自分で再投資すると新しい非課税枠をつかうことになりますので、できるだけ分配を行わない、資産の成長を目的とするタイプの投資信託が向いています。

リバランス不要のバランス型ファンドが有力な候補

では、具体的にどんな商品が良いのでしょうか。もし、複数の投資信託を組み合わせて分散投資を行うとすると、資産配分を修正するためのリバランスが必要になります。しかし、ISA口座ではリバランスのために売却するとその分の非課税枠は消えてしまうことになります。よってISA口座で投資するなら、一本で複数の資産クラスに分散投資するバランス型ファンドが有力な候補となりそうです。バランス型ファンドであればリバランスは自動的に行われるため、メンテナンスのための売却は不要です。

ノーロードで信託報酬が安く、分散効果の高いインデックス運用のバランス型ファンドであればなお良いでしょう。また、バランス型ファンドは商品によって様々なリスク・リターンの大きさのものがあるので、まずは安定運用タイプから始めてみて、慣れてきたら後の非課税投資枠で積極運用タイプにチャレンジしていくこともできます。

ISAに向けてローリスクファンドを充実させる運用会社も

初心者でも気楽に非課税メリットを享受できるローリスクファンドに人気が集まる?

初心者でも気楽に非課税メリットを享受できるローリスクファンドがラインナップの中心に?

また、日本版ISAの法案が流れた当初から積極的に情報を発信してきた運用会社、日興アセットマネジメントでは「スローファンド」を提案。だれでものんびり取り組めるように、極力リスクをおさえる工夫が施された商品を拡充しています。

具体的には、安全性の高い国内債券に投資しつつ先進国の国債先物や通貨にも振り向けて預金金利+αを目指すタイプ、先進国債券投資に為替ヘッジをつけることで安定的な運用成果を目指すタイプ、幅広い資産に分散投資しつつ、資産ごとの価格変動の傾向を踏まえて資産配分を見直し、ブレを抑制していくタイプなどがラインナップされています。

その他、大和投資信託でも低リスクからミドルリスクを中心に11本をISA用商品としてそろえていく方向にあるようです。実際に各販売窓口にどんなISA商品が並ぶのか、ラインナップの充実度も10月からの窓口選びのポイントのひとつとなりそうですね。

【参考サイト】
・日興アセットマネジメント「日本版ISAを活用する「日本版ISAの非課税口座はどうやって作るの?」
・日興アセットマネジメントの日本版ISA特集サイト
・三菱UFJ投信の日本版ISA特集サイト
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