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ワンルーム規制やマンション建築規制緩和(2ページ目)

23区の東エリアでは、荒川区が新たにワンルームマンション規制を実施し、江東区ではこれまで実施してきたマンション建築規制を緩和するなどの動きがあります。その他の各区の情報と合わせてお届けします。

執筆者:山下 和之

豊洲エリアでは相次いで保育園オープン

超高層マンションが続々と竣工する豊洲エリア
超高層マンションが続々と竣工する豊洲エリア
超高層マンションの建設ラッシュが相次いでいる江東区の豊洲エリア。マンションが竣工し、人口が急増すれば保育園不足が生じるのは明らかで、それを解消するために、保育園開設計画が相次いでいます。前回も豊洲4丁目の「ゆらりん豊四保育園」開園をお伝えしましたが、さらに2008年4月には豊洲2丁目で「シンフォニア保育園」が開園することになりました。「アーバンドックパークシティ豊洲COURT-C」内に設置され、定員は120名。

2時間の延長保育、産休明け保育、障害児保育、緊急一時保育への対応など、多様な保育サービスが提供されます。まだまだマンション建設が続く豊洲エリアだけに、これからも保育園の増設が続きそうです。

江東区がマンション建設規制を緩和

江東区では、2004年に小学校や保育園などの整備が間に合わないことを理由に、20戸以上のファミリー向けマンション建設を禁止する「マンション受入れ困難地区」を設定、マンション建設を規制してきました。これは2007年12月末までの時限措置でしたが、条例の延長は行わない方針。代わって、事前届出や開発事業者が負担する公共施設整備協力金制度を継続し、マンション建設による転入者の増加を予測しながら、小学校や保育園などの整備を進めていくことになります。

江東区ではここ2、3年、マンション建設が豊洲エリアに集中してきましたが、今後は他のエリアでも開発が進むことが期待できそうです。

江東区では2008年から保育料引き上げ

東京都の認可保育園の保育料は1997年に一斉に引き上げが検討され、70%から75%の引き上げが必要という結果が出ました。江東区ではその大幅な引き上げは区民生活への影響が大きいと約35%の引き上げにとどめました。そこから10年が経過し、財政負担を軽減するため、2007年10月、平均14%の引き上げを決定、2008年4月から実施することになりました。

ただ、少子化、人口減少に対応して、多子世帯の負担軽減策も盛り込まれています。第2子保育料の減額率を従来より10%拡大するほか、今回、保育園や幼稚園などに在籍する就学前の児童が3人以上いる世帯については、3人目以降の保育料を無料にする制度を新設しました。たくさんの子どもを育てて、賑やかな家庭を目指すなら江東区が住みやすいかもしれません。

【関連サイト】
江東区役所


葛西に9,400台収容の巨大駐輪場誕生

江戸川区ではマンション建設の増加などもあって人口が増加、地下鉄やJR各駅での放置自転車の増加への対応に苦慮しています。放置自転車の調査、定期的な撤去を実施する一方、公共の駐輪場の増設にも力を注いでいます。たとえば、都営新宿線船堀駅では、2006年10月から駐輪場の利用をスタートさせたところ、以前は500台ほどあった放置自転車が10台前後に減少したそうです。

駐輪場の設置が放置自転車対策にはたいへん大きな効果を発揮することが明らかになったわけで、より問題が深刻だった東京メトロ東西線葛西駅で9,400台収容可能な地下駐輪場の建設を進めています。江戸川区によると、機械式の駐輪場としては三鷹市の1,440台が最大規模でしたが、葛西駅はそれをはるかに凌駕する規模。完成は2008年4月の予定ですが、これによって同駅周辺の放置自転車が無くなり、安全に通行できるようになることが期待されています。
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