南方系の生物と日本海に住む生物が共存するポイント
長崎市から西方約100キロの東シナ海に浮かぶ、大小130余りの島々からなる五島列島。五島列島は大きく2つに分けられ、福江島、久賀島、奈留島を下五島、若松島、中通島、それ以北を上五島と呼びます。五島列島の海の特徴は、ダイナミックな地形と黒潮(対馬海流)の影響を色濃く受けていることで、海中にはサンゴや大小さまざまな魚類が生息します。海に潜ると、南方系の生物や日本海で見られる生物が同じ場所で見られ、ワイドからマクロまで幅広いダイビングが可能です。
上五島のボートダイビングポイントとして中級者以上に人気なのが「高麗曾根」です。平均深度18メートル、最深で30メートルほどで、周囲2キロにわたり瀬が広がる大海原の真ん中にあるポイントです。ちなみに、ここは大むかしに島が沈んだといわれる遺跡ポイントでもあります。
「高麗曾根」は、黒潮が直接あたるため透明度が高く、魚影が濃いのが特徴。5月下旬~6月上旬にかけて、磯の王者と称されるイシダイがものすごい数で産卵のために集まってきます。また、サメやマダラトビエイ、アオウミガメなどの大物に出会えるポイントです。
■上五島・高麗曾根(長崎県五島列島)
ダイビングサービス:五島ダイビングセンター・ナイスばでぃー
電話:0959-52-4147
URL:http://www.nice-buddy.com/shop/
※データは記事公開時点の情報です。