壁掛けなのに、配線が見えるのは嫌です
壁面収納に薄型テレビを取り付ける場合、重い薄型テレビを支えるために、背面に丈夫な補強板を使います。図3のように補強板を手前に置いて、板を2重にします。こうすると、配線が見えないように板と板の間に通せます。壁掛けテレビは配線が見えると台無しですから、気をつかいたい点です。薄型テレビの取付け部分を横から見た図。背面に配線を通す空間を設けるのがポイント。棚には穴を開けて配線を通す |
取付けは各家電メーカーが出している専用の取付け金具を使います。この金具は結構高価で、5万円~8万円位と、テレビ台よりも高い場合もあります。壁掛け方式にすると、スタンド式やテレビ台に比べ地震にも強くなりますから、金具の価格は、メーカーにも協力して欲しい所です。
壁や壁面収納への取付けには専門の知識が必要です。壁面収納を扱う専門店や、内装工事店などとよく相談して下さい。補強していない壁に取付けるのはとても危険なので絶対にやめましょう。
奥行きのバランスをじっくり相談
薄型テレビを取付けた部分。取付けには専用の金具が必要(これが結構高価) |
失敗例で多いのは、AV機器の部分だけを出っ張らせたケースです。壁面収納の美しさは、奥行きの統一感にあります。奥行きがデコボコしてしまうと、すっきり感が無くなります。しかし、薄型テレビの取り付けや、本や文具に最適な奥行きは20~30センチです。一方でAV機器を収めるには40センチ以上必要です。この差をどうするかが問題なのです。
まず最初は奥行きを40センチに設定して、薄型テレビを取り付けるスペースや本棚など、奥行きが20~30センチの部分を決めます。こうして引き算していくと、全体のバランスがとれた収納が出来ることが多いようです。収納の専門家がいる収納専門ショップでは、こうした細かな相談にのってくれます。
サラウンドの配線はラグで解決
壁面収納と合わせて、質のよいラグを敷くと、なにかと重宝です。 |
サラウンドの他にも、壁面収納からソファまで、細かな配線を通さなければならないことがあります。ラグがあればその下に配線を隠せるので、なにかと重宝します。もちろんリビングの雰囲気もグレードアップします。
薄型テレビによって、今までリビングの邪魔者だったテレビは、インテリアを彩るアイテムに変身しました。子供のころの夢だった壁掛けテレビはもう現実のものです。壁掛けを実践して、一歩先をいくインテリアをプランしましょう。
今回取材したギャラリー収納は、システム収納の専門ショップです。実績を積んだ収納の専門家が、一軒一軒を丁寧にプランニングしています。最新の収納スタイルが見られるので、とても参考になります。
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