ゆいレールが結ぶ沖縄の風情
沖縄唯一の鉄道、ゆいレールは那覇空港から首里を結ぶ片道約30分のモノレールです。一日乗車券を購入すれば、600円で乗り降り自由。停車駅ごとに流れる沖縄民謡などを聴いているだけで、旅気分を楽しめます。小禄駅周辺は、市街地で大きな量販店や専門店も近くにあり、地元の人が飲んでいる泡盛やめずらしい野菜、果物をみることもできます。泡盛といえば、カリー春雨で有名な「宮里酒造」もこの駅の近くです。事前予約が必要ですが、実際に作っている様子を見ることができます。
旭橋駅、県庁前駅まで来ると、国際通りの入口です。ここで降りて、のんびり歩いて観光を楽しむのもいいでしょう。
国際通りの北の端にあるのが牧志駅ですがせっかくなら、もうひと駅足を延ばして、壺屋やちむん通りを通って、安里駅から乗車しましょう。沖縄の焼き物は素朴な中にも力強さがあって、見ているだけでも楽しいですよ。
新都心のおもろまち駅はDFSギャラリア直結です。県産品コーナーは、目上の方へのお土産にお薦めです。もっと気楽なお土産なら、すぐそばのサンエーメインプレイスでリーズナブルなものがいろいろ手に入ります。
終点の首里駅までは、だんだん昇っていく形になります。夕暮れ時の風景は格別です。特に、首里駅の一つ手前の儀保駅は最も高いところにあるので、天気がよければ美しい夕日が海に沈む様子が望めますし、夜景もきれいです。
いよいよ終点首里駅で折り返しです。もちろん首里城は有名ですが、その近くには「瑞泉酒造」があり、こちらは予約なしで見学ができます。見学は無料ですが、土日や祝祭日はお休みの場合があるので、事前に確認することをおすすめします。また、首里そばを始め、美味しいお店もいろいろとあるので、ぜひ足をのばしてみてください。
時間がない方には、ただ往復するだけでも、本土とは全く違った風情が楽しめますし、なんとなく気が向いた駅でふらりと降りてみるのも旅の楽しみだと思います。
限られた時間で、沖縄の今と昔がいっぺんに楽しめるこのゆいレールの短い旅は那覇の観光としては、ぜひお薦めです。
■沖縄都市モノレール「ゆいレール」
URL:http://www.yui-rail.co.jp/index.html