住宅設計・間取り/住宅設計・間取り関連情報

玄関椅子でおでかけ楽々

靴を脱いだり履いたりは、立ったままでは大変です。椅子に腰かければ楽に靴がはけます。もう玄関先でケンケンはやめましょう。

塩野 哲也

執筆者:塩野 哲也

空間デザインガイド

「どうぞお上がりください」の意味

玄関椅子
玄関に椅子があると、それだけで家に表情が生まれます

お客様がいらしたとき、どうぞお上がりください、と招くのが日本の習慣です。これが欧米だと「お入りください」になります。上がると、入るの違いは高さにあります。日本の伝統洋式では、玄関の土間から床の高さは、50cmほどありました。

それが今では30cm前後になりました。マンションでは10cmほど、バリアフリー仕様ではフラットな場合もあります。確かに玄関から床に上がるのは楽になりましたが、困ったのは靴を履いたり、脱いだりすることです。

高さが50cm前後あれば、玄関の上り框に腰かけて靴ひもが結べます。しかし30cm以下では腰かけることは難しい。そこで考えられたのが、玄関に置くための玄関椅子です。特にお年寄りの場合は、立ったまま靴を履こうとすると体勢を崩したりして危険です。

玄関椅子を置いてみる

BC工房
BC工房の玄関椅子。土間の隅にも置けます
椅子の座面の高さは、通常40cm前後です。玄関椅子として腰かけやすいのは、それよりも10cmほど低い、座面高さが30cm以下のものです。ちょうど子供用の椅子に使いやすいものが多くあります。今は玄関用として開発された椅子もあります。

たとえばBC工房の玄関椅子は、木製でゆったりとした革張りのクッションがついています。これぐらいしっかりした作りの方が、玄関の顔として似合うでしょう。また室内でも小ぶりの椅子として充分使えます。サイズは幅約47cm×奥行約50cmで、座面の高さは約25cmです。

また新築住宅の場合は、造り付けのベンチを作るのもいいでしょう。玄関の土間から上がり框にかけてベンチを作れば、座りながら玄関の段差をまたぐことが出来て高齢者にも安全です。

次のページで、玄関を活用するテクニックを紹介。
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