住宅設計・間取り/キッチン・洗面・寝室・子供部屋の間取り

一流デザイナーによるリビングバスの時代(2ページ目)

リビングのようなくつろぎを提供する「リビングバス」。夢のような時間を自宅で実現できる時代が、すぐそこまで来ています。

塩野 哲也

執筆者:塩野 哲也

空間デザインガイド

寝室に欲しいデザイナーズ洗面ボウル

セラ1
ペデスタルスタイルの洗面ボウルは、配管が見えないのでリビングにもすっきり納められる。マティオ・トゥーンがデザインした「ROMA」シリーズ。発売は2月から セラトレーディング

洗面ボウルの世界にも、デザインの優れた製品がたくさん登場しています。それによって、水場を設置できる空間がひろがってきました。

従来の洗面ボウルは、洗面所やトイレなどのためにデザインされていました。今もそれが主流ですが、デザイン性が高くなることによって、寝室やリビング、玄関、廊下などにも違和感なく置けるようになりました。

特に寝室は、ぜひ洗面ボウルを導入したい場所です。寝室に小さな水まわりスペースがあると、顔や手を洗ったり、からだを拭いたり、寝る前のちょっとした一杯が、寝室から出なくても出来るからです。冬場には廊下で寒い思いもしなくて済み、とても助かります。

玄関にもあると便利

セラ2
シンプルなフォルムに刻まれた繊細な模様が美しい。さすがはマティオ・トゥーンのデザインである
庭いじりをしたあとや、ペットの散歩から帰ったあとは、玄関に水場があると重宝します。家の中に入るまえに、泥汚れを軽く洗い流せます。庭から出入りできる掃き出し窓の横でも便利です。

デザイナーズ洗面ボウルは輸入品が中心で、多くの一流デザイナーが手掛けています。マティオ・トゥーンがデザインしたカタラーノ社の新作「ROMA」シリーズは、ベーシックなフォルムの中に繊細な柄をあしらった美しいデザインです。

ペデスタル(脚)のついたタイプは、水道配管が露出しないので、リビングなどにも違和感なく置くことができます。また寝室や玄関などには小型の洗面ボウルが便利です。

水はねに対応する工夫

セラ3
縁の薄い洗面ボウルは使い勝手がいい。軽く見えるデザインなので、寝室や玄関に置いても圧迫感を感じさせない セラトレーディング 
写真の「ミニウォッシュ」は400mm角と小型で、カウンターの上に置くようにして使えるタイプです。デザインはジュリオ・カッペリーニ(モダン家具で知られるカッペリーニ社のディレクター)。ボウルの厚みが15mmと薄く、シンプルで端正なフォルムをしています。

こうした洗面ボウルをカウンター上に置く際は、水はねへの対応が必要となります。木製のカウンターであっても、すぐに拭けば問題はないのですが、心配な時は人造大理石を使うとよいでしょう。

また木質カウンターの上に、ガラス板などを張る方法もあります。洗面ボウルは今、様々なデザインを楽しめる空間のアクセントとして、積極的に利用していきたいインテリアアイテムのひとつになりました。

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