住宅設計・間取り/住宅設計・間取りのテクニック

カラーボックスで変わる!収納と間仕切り(2ページ目)

大がかりなリフォーム工事をしなくても、快適な空間を創造できるテクニックをご紹介します。子供スペースや収納、書斎など、ずっと欲しかったスペースを作り出せます。

塩野 哲也

執筆者:塩野 哲也

空間デザインガイド

簡単な工事で、部屋を作りだす

ボックス
カラーボックスを使って、リビングとダイニングの間などに、背の低いパーティションを作れます
収納というと、物をしまうための箱と考えがちですが、工夫しだいで部屋を作りだす箱にもなります。

最も簡単な方法としては、カラーボックスを部屋の中央に置いて、収納兼間仕切りとして利用できます。カラーボックスの裏面は仕上げていないので、奥行きの浅いタイプを向い合わせに2個使います。縦に置くだけでなく、横に置くことで、ローボードのような雰囲気にもできます。

でももう少しグレードアップしたいという方には、システム収納がおすすめです。システム収納には、板を組み合わせて使うパネルタイプと、箱を組み合わせるボックスタイプがあります。間仕切りとして有効なのは、独立して設置できるボックスタイプです(例:ギャラリー収納 )。

例えば、リビング・ダイニングの間にシステム収納を置き、簡易的な勉強スペースとして利用できます。キッチンから見えるようにプランすれば、お母さんも安心ですね。

ついでに寝室も変えてみましょう

ベッド
ベッドの間にシステム収納を置いて、夫婦の距離感を適度に保つことも可能です
せっかくですから、寝室も見直してみませんか。ヘッドボードの部分に、テーブル付きのシステム収納を使うと、ミニ書斎として利用できます。

寝るときに、もうちょっとプライバシーが欲しいと考えはじめたご夫婦には、ベッドとベッドの間に、システム収納を置くプランも考えられます。その際は、高さを腰の位置におさえ、立ち上がればお互いが見えるくらいの関係がいいのではないでしょうか。

このように、システム収納の活用法は寝室のクローゼットだけではありません。簡単な設置工事だけで、部屋の使い勝手を様々に変えることができます。

なぜリフォームしたいのでしょうか

リフォームの目的は様々です。キッチンやお風呂の水まわりが痛んだり、設備が古くなったり、こうした事例の解決には、やはりリフォーム工事が欠かせません。しかし、生活を快適にしたいという希望にたいしては、様々な方法が考えられます。

ご紹介したアイデアはそのごく一部です。いちど家族揃って現状の家に対する不満や希望を話し合ってみてはいかがでしょうか。そこから暮らしに対する意識が芽生え、最善の方策が見つかるはずです。新築したままでパーフェクトな家はありません。家族が協力して暮らしながら作り上げていく空間こそ、最も快適な家になると思います。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます