子どもの食欲と脳の関係
この結果について研究者達は、女性の表情を目で見たことが刺激となり、子どもの心に女性と同じ感情が引き起こされたのではないか、さらには、5歳の子ども達は、まだ前頭前皮質(脳の前頭葉の一部)が成長途中であるために、この傾向が大人よりも、8歳の子よりも強かったのではと言っています。この研究では、実際の食事シーンではなく、写真を用いたという点ではリアル感に欠けますが、逆に見れば、写真上の表情で、これだけ顕著な違いが見られたのですから、食事の現場であれば、なおさらこの傾向は強まる可能盛大ということ。ましてや、大好きなママの表情だったら、子どもはさらに影響されやすいと言えます。
研究者達も、「大人は、食事のときの何気ない表情で、無意識のうちに、子どもの食の好みに影響を与えている」と指摘しています。
ママは演技派女優に!
子どものために、自分のために、ひと肌脱いで演技をしよう
「ピーマン食べなさい!」
「にんじん食べなさい!」
「ブロッコリー食べなさい!」
と言うママの眉間にシワが寄っていたら、子ども達は、「このピーマンは要注意!」という気持ちになってしまう可能性があるのですね。
確かに、子どもが食べてくれないと、ママはついイライラしてしまいますが、イライラしても状況は変わらないことが多いですよね。「イライラするだけ損!」と感じることも結構あると思うのです。
それだったら、イライラをグッと飲み込み、女優になって(?)、「ニコニコ顔でピーマンを食べる」という名演技してみるのも一考に値すると思います。物は試しでぜひトライしてみてください!