カーヴや酒屋に行って、瓶を持って、ワインを詰めてもらおう
二大名産地であるボルドーにブルゴーニュ。そして、毎年新酒の解禁の日がニュースとなるボジョレー地区の新酒。フランスの名産品と言えばワインで、フランスにお越しの折には、観光地やシャトーで、日本では高くて手の出ない有名銘柄を買い込まれている方も、多いのではないでしょうか。
せっかくのフランスです。どうせ買うなら、現地の人々のように、カーヴやエノテカできき酒をして、樽から買ってお気に入りの瓶につめてもらうなんて、どうでしょうか。
わたしは、ロゼワインで有名なロワール川流域のアンジェという街で、1年間の留学生活を送ったことがあります。
友人もでき、彼らの家に遊びに行くこともあったのですが、家族で住んでいる友人のほとんどが、家の地下に貯蔵庫を持ち、そこにワインを保管していました。
それらのワインにはラヴェルなど貼っていないことが多く、瓶の色や形もばらばら。味はといえば、日本で飲んだものより格段によいものですから、どこで買ったのかと聞けば、「馴染みのカーヴや酒屋だよ。瓶をもって、詰めてもらうんだ」とのお答えでした。
ちなみに、ここでいうカーヴとは、小規模のワイン醸造所のことです。アンジェの郊外にもそんな醸造所があり、彼らは定期的にそこに通い、お気に入りをその場でつめてもらっていたのです。なんとも贅沢ではないですか。
ということで、どうでしょう。今度フランスにお越しの際は、デパートや空港ではなく、ふらりと入ったエノテカや近所のおじさまがたむろしてそうな街の酒屋さんで、彼らと同じ買い方に挑戦してみませんか。
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■購入可能な場所
パリでしたら、アリーグル市場のすぐそばにある量り売りの酒屋さん、Baron Rouge(バロン・ルージュ)などが有名です。空瓶が用意できなくても、0.5ユーロくらいでお店で買えます。
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