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リュベロン地方/フランス

多くの作家や芸術家を魅了するリュベロン地方は、南仏プロヴァンスの自然公園地帯。段々上の丘の上に集落を形成する「鷲の巣村」が点在し、温暖な気候と自然豊かな風景を特徴とする魅力あふれるフランスの田舎です。

野口 裕子

執筆者:野口 裕子

フランスガイド

リュベロン地方ってどんなところ?

リュベロン

鷲の巣村と呼ばれる段状の丘にできた集落は絶景 (c) HOCQUEL Alain - Coll. CDT Vaucluse

リュベロン地方は、一般的にプロヴァンス地方の中にあるリュベロン地方自然公園を指し、行政区的な地方ではありません。アヴィニョンの東一帯、エクサンプロヴァンスの北一帯に位置します。山々に囲まれた自然豊かな村が点在し、プロヴァンス地方特有の温暖な気候に加え、段状の丘に集落が建つ「鷲の巣村」を特徴としています。フランスの美しい村にも常に上位に選ばれている美しい風景が見られます。

リュベロン地方の村々への行き方

リュベロンへは車かツアーで行くのが便利

(c) HOCQUEL Alain - Coll. CDT Vaucluse

リュベロン地方は交通が不便なのが難点。ベストな方法は車で行くことです。車以外では、TGVでアヴィニョンかエクサンプロヴァンスまで行き、ここから路線バスで行く方法がありますが、本数が非常に少ないのでうまくスケジューリングする必要があります。バスで行く場合は日数をかけて村々を泊まり歩くか、限られた日数であれば1、2か所に絞って行くのが賢明です。

リュベロン地方のバス運営会社TransVaucluseのHP

・ネットワークマップ→Plan global des lignes TransVaucluse(PDF)
・各路線の時刻表→Les Horaires(PDF)

リュベロン

ツアーは一度に複数の村を巡れて便利

また、アヴィニョンかエクサンプロヴァンスから出ている半日から1日の日帰りガイドツアーに参加するのもおすすめです。英語かフランス語でのガイドはもちろん、現地の日本人が運営している日本語のツアーもあります。さまざまなテーマのプログラムが数多く用意されており、一度に複数の村をまわってくれるので、限られたスケジュールで効率的に動くことができます。

アヴィニョン発のガイドツアー
各ツアー会社からプログラムが出ていて選択肢も多い。予約は電話かメール、インターネット、観光局で。

エクサンプロヴァンス発のガイドツアー
曜日毎にプログラムが違い、火曜に日本語のツアーあり。予約は電話かメール、インターネット、観光局で。

リュベロン地方の主要な村たち

リュベロン地方に点在する村々は段状の丘になっている鷹の巣村という共通点はあれど、それぞれに個性があります。数ある村の中でも人気の所をピックアップして紹介していきましょう。

ゴルド Gordes

リュベロン

天空の城とも呼ばれる鷲の巣村 (c) HOCQUEL Alain - Coll. CDT Vaucluse

フランスの美しい村の中でも常にトップに位置する人気の鷲の巣村。リュベロン地方の中でも最も有名な観光地です。頂上には中世からルネッサンスの時代に建てられた城やロマネスク様式の教会が立ち、古い街並を形成しています。プロヴァンス地方を一躍人気観光地に押し上げた立役者と言ってもいいイギリス人作家ピーター・メイル原作で、ラッセル・クロウが主演した映画「プロヴァンスの贈りもの」の舞台にもなっています。

ゴルドから車で20分ほどで行けるセナンク修道院は、ラベンダー畑の名所。ラベンダーのピークは7月と短いので、夏に行くのなら是非立ち寄りたいところです。

■アクセス:アヴィニョン・バスターミナル(Avignon Gare Routière)から路線バス7番でカヴァイヨン・バスターミナル(Cavaillon Gare Routière)まで行き、15.3番に乗り換えてゴルドで下車。乗車時間は計約1時間40分。

<DATA>
■セナンク修道院 Abbaye Notre-Dame de Sénanque
リュベロン

美しいラべンダー畑があるセナンク修道院 (c) HOCQUEL Alain - Coll. CDT Vaucluse

住所:Abbaye Notre-Dame de Sénanque 84220 Gordes
電話:04 90 72 05 86
メール:visites@senanque.fr
時間:自由見学の場合は9:45~11:00
ガイドつきはスケジュール表を参照
※48時間前までに要予約
料金:7ユーロ

ルシヨン Roussillon

リュベロン

赤みがかった建物が特徴のルシヨン (c) TARDIEU Nadine - Coll. CDT Vaucluse

赤みがかった黄土で形成されているルシヨンの街並は、他の村にはないカラートーンが魅力です。オークルとよばれる自然作用によってできた顔料がこの村の色合いを作っており、リュベロン地方の中でも地元フランス人に人気のある村です。

特に目立った観光スポットはありませんが、生活雑貨やプロヴァンスワインのブティック、カフェがところどころにあるのでぶらぶらしながら楽しめます。

■アクセス:アヴィニョン・バスターミナル(Avignon Gare Routière)から路線バス7番でカヴァイヨン・バスターミナル(Cavaillon Gare Routière)まで行き、15.3番に乗り換えてルシヨンで下車。乗車時間は計約2時間。ゴルドから15.3番バスで約20分。

ルールマラン Lourmarin

リュベロン

グルメが楽しめる村 (c) HOCQUEL Alain - Coll. CDT Vaucluse

ゴルドからバスで20分ほど行った所にある小さな村、ルールマラン。作家アルベール・カミュがノーベル文学賞を受賞した後、事故死するまで過ごした地としても知られています。毎週金曜日の午前中には大きなマルシェが立ち、住民や観光客で賑わいます。オリーブオイルとトマト、ニンニクを使った爽やかなプロヴァンス料理を味わえるレストランも多く、グルメが楽しめます。

■アクセス:エクサンプロヴァンス・バスターミナル(Aix en Provence Gare Routière)から路線バス9.1番でルールマラン・サントル(Lourmarin Centre)で下車。乗車時間は約1時間30分。

ボニュー Bonnieux

リュベロン

夕暮れ時は特に美しいボニューからの景色

石造りの村として知られるボニューは丘の上と麓に建つ旧・新の教会や、緑に囲まれた古い坂道があり、散歩向きの村です。生活雑貨のブティックやアトリエも多く、ここで唯一無二のプロヴァンス雑貨を見つけたいところ。村の中心である展望台からはリュベロン平野一帯が見渡せ、特に夕暮れ時の景色は絶景と評判です。

飲食店が集まるカルノ広場にあるレストラン、ル・フルニルは美味しいプロヴァンス料理が頂けると評判です。

リュベロン

人気のレストラン、ル・フルニル (c) HOCQUEL Alain - Coll. CDT Vaucluse

■アクセス:エクサンプロヴァンス・バスターミナル(Aix en Provence Gare Routière)から路線バス9.1番でボニュー・サントル(Bonnieux Centre)下車。乗車時間計約1時間45分。ルールマランからは9.1番バスで約15分、ラコストからは15.2番バスで約10分。

またはアヴィニョン・バスターミナル(Avignon Gare Routière)から路線バス7番でカヴァイヨン・バスターミナル(Cavaillon Gare Routière)まで行き、15.2番バスに乗り換えてボニューで下車。乗車時間は計約2時間。

<DATA>
■ル・フルニル Le Fournil
住所:Place Carnot 84480 Bonnieux
電話:04 90 75 83 62
定休日:月・火曜、土曜の昼

ラコスト Lacoste

リュベロン

マルキ・ド・サド侯爵が住んでいた城 (c) HOCQUEL Alain - Coll. CDT Vaucluse

他の村に比べてかなり閑散としているラコストですが、頂上にある廃墟となった城はサド・マゾの語源にもなったサド侯爵(マルキ・ド・サド)が居住していた城であり、現在はデザイナーのピエール・カルダンが所有しています。中に入って見学することはできませんが、城から見る広々とした山の景色はやはり見逃せません。

■アクセス:エクサンプロヴァンス・バスターミナル(Aix en Provence Gare Routière)から路線バス9.1番でボニュー・サントル(Bonnieux Centre)で下車し、15.2番バスに乗り換えてLacoste下車。乗車時間計約2時間。

またはアヴィニョン・バスターミナル(Avignon Gare Routière)から路線バス7番でカヴァイヨン・バスターミナル(Cavaillon Gare Routière)まで行き、15.2番バスに乗り換えてラコストで下車。乗車時間は計約2時間。ボニュー、メネルブからは15.2番バスで約10分。

メネルブ Ménerbes

リュベロン

ピーター・メイルが魅了された村

世界的ベストセラー「南仏プロヴァンスの12か月」で知られるイギリスの作家、ピーター・メイルが住んだ村であるメネルブ。小説によって世界中から観光客が訪れるようになった後も、古いブロカントや雑貨屋などがぽつぽつと存在しているくらいで、村は田舎らしさを失っていません。

村役場がある広場には、リュベロン地方の名物であるトリュフとワインの博物館があり、レストランやブティックも併設されているのでランチやお土産ショッピングも楽しめます。プロヴァンス名物のロゼワインは試飲もでき、様々なメーカーの飲み比べができます。

リュベロン

リュベロン名物が味わえる博物館

■アクセス:エクサンプロヴァンス・バスターミナル(Aix en Provence Gare Routière)から路線バス9.1番でボニュー・サントル(Bonnieux Centre)で下車し、15.2番バスに乗り換えてメネルブで下車。乗車時間約1時間30分。ラコスト、オペードからは15.2番バスで約10分。

またはアヴィニョン・バスターミナル(Avignon Gare Routière)から路線バス7番でカヴァイヨン・バスターミナル(Cavaillon Gare Routière)まで行き、15.2番バスに乗り換えてメネルブで下車。乗車時間は計約1時間30分。

<DATA>
■リュベロン・トリュフ・ワイン博物館 Maison de la Truffe et du Vin du Luberon
住所:Place de l'horloge 84560 Ménerbes
電話:04 90 72 38 37
営業時間:10:00~18:30(無休)

オペード・ル・ヴュー Oppède-le-Vieux

リュベロン

歴史を感じる建物と道

リュベロン地方の中でもひときわ古い状態のまま残されているオペード・ル・ヴュー。麓にはカフェやオーベルジュ(民宿)がぽつぽつとありますが、とても静かで穏やかな時間が流れています。石で形成された建物の間を上って行くと、村の頂上にある16世紀に建設されたロマネスク様式の小さなノートルダム・ダリドン教会にたどり着きます。ここから見渡す景色は絶景そのものです。

■アクセス:エクサンプロヴァンス・バスターミナル(Aix en Provence Gare Routière)から路線バス9.1番でボニュー・サントル(Bonnieux Centre)で下車し、15.2番バスに乗り換えてオペードで下車。そこから徒歩約30分。乗車時間約2時間30分。メネルブからは15.2番バスで約10分。

リュベロン

丘を上りきった所にあるノートルダム・ダリドン教会

またはアヴィニョン・バスターミナル(Avignon Gare Routière)から路線バス7番でカヴァイヨン・バスターミナル(Cavaillon Gare Routière)まで行き、15.2番バスに乗り換えてオペードで下車。そこから徒歩約30分。乗車時間は計約1時間30分。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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